連敗ストッパーの期待虚しく5回6失点の戸郷翔征に…笘篠氏「3タテだけは阻止しなきゃいけなかった」とらしくない投球に喝


◆ 「フォークボールを操りきれなかった」

 巨人が阪神に大敗。3連勝で乗り込んだ甲子園で屈辱の3連敗を喰らい、首位の座から陥落した。この日は連敗ストッパーとして期待して先発を託した戸郷翔征が誤算だった。

 5月24日に甲子園でノーヒットノーランを達成している戸郷だったが、初回先頭の近本光司にいきなりヒットで出塁を許すと、犠打を挟んで2四球で2死満塁のピンチから前川右京がライト前タイムリーを浴び2点を献上。3回に木浪聖也のタイムリーで1点、5回には再び前川のタイムリーなどで3点を奪われ計6失点と試合を作れなかった。打線も阪神投手陣から2点を取るのがやっとで、終わってみれば9−2の大敗を喫してしまった。

 5回を被安打8、与四球5、失点6とエースの働きができなかった戸郷に対し、1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した坂口智隆氏は「まずはフォークボールを操りきれなかったっていうところと、まっすぐの走り自体はそこまで悪いとは思わなかったんですけども、カウント球に厳しい球が行ってしまって、勝負球の時にだんだんと球が真ん中に集まってくるような印象で、そこを捉えられたっていう感じでしたね」とこの日の悪かったポイントを2つあげて説明。

 もう一人の解説者の笘篠賢治氏は「まあ、ここんところ勝てないのは、相手ピッチャーとの兼ね合いもありましたから。なかなかジャイアンツが相手のエース級を打てないっていう部分ももちろんあったんで、勝ててないっていう部分もあるんですけど」と7月5日以来勝ち星から遠ざかっている点は同情の余地があるとしながらも、「今日だけは、やっぱり3タテだけは阻止しなきゃいけなかっただけに、ちょっと痛かったですよね」とエースとして物足りない内容だったと厳し目のコメントを残した。

 この日の敗戦で7勝6敗と貯金1となってしまった戸郷。次回はエースらしいピッチングができるのかにも注目したい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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