巨人、ダメージ少ない黒星 高木豊氏「勝ちゲームで投入するピッチャーを使わなかった」と阿部采配を評価


◆ 5回81球の山﨑降板に齊藤明雄氏「先を見て」

 首位の巨人は、阪神に1-5で敗れ後半戦初黒星。前半戦からの連勝は「5」で止まり、貯金は「10」となった。

 巨人打線は阪神先発・才木浩人に対し6回まで無得点。4点を追う7回は2四球などで無死満塁の大チャンスを迎えたが、2番手・桐敷拓馬の好リリーフにも阻まれ内野ゴロの間の1得点に終わった。8回以降は再び得点を奪えず、終わって見れば4回以降はわずか1安打。阪神投手陣に散発の4安打に封じられた。

 オールスター出場に伴い後半戦初登板となった先発・山﨑伊織は、要所を締め4回まで無失点。しかし両軍無得点のまま迎えた5回、無死一塁で阪神の6番・前川右京に左中間突破の適時二塁打を浴び均衡を破られた。それでも続く満塁のピンチは凌ぎ5回9安打1失点の粘投。大崩れせず試合は作ったものの、援護なく3敗目(7勝)を喫した。

 30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、山﨑の降板タイミングが話題に。5回を終えた時点でまだ81球だったものの、解説者の齊藤明雄氏は「5回に1点取られて、山﨑伊織の表情を見ていてもちょっと苦しそうだった。夏場に向かってきているので、スタミナ的なものや精神的な部分も考えて、ベンチで監督やピッチングコーチが相談して決めたんじゃないかなと。本来なら行けるところまで行ってもらいところだが、先を見て『今日はこの辺りで次の登板に備えてもらおう』という形じゃないですかね」と巨人首脳陣の判断を尊重した。

 番組MCの高木豊氏は「負けるにしても、勝ちゲームで投入するピッチャーを使わなかった」と指摘。さらに「負けてもリスクを背負わなかった。見事だったと思います」と続け、第2戦、第3戦を見据えた“ダメージの少ない負け方”を評価した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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