DeNA、後半戦初戦は痛い逆転負け…力投を見せるも敗戦投手のジャクソンに三浦監督「点を取った次のイニングに先頭を出して…」


◆ 詰めの甘さに言及…

 巨人を横浜スタジアムに迎え、後半戦のスタートを切ったDeNA。初戦を取り一気に首位叩きを目論んだが、結果は痛恨の逆転負けとなってしまった。

 先発のアンドレ・ジャクソンは自慢の球威で押す安定のピッチングを披露すると、打線も森敬斗と梶原昂希の若手が躍動し2回に先取点を奪取。3回に味方の守りのミスもあり同点に追いつかれるも最少失点で食い止めると、5回には4番の牧秀悟の特大弾で1点リードといい流れで前半を終えた。

 ジャクソンは直後の6回に大城卓三にタイムリーを許すも、坂本勇人を併殺に打ち取り、7回の2死二塁のピンチも丸佳浩を高めのストレートで空振り三振でねじ伏せガッツポーズを見せた。

 ここまで94球を要していたが、三浦監督は8回もジャクソン続投を決断。しかし先頭の吉川尚輝に二塁打、エリエ・ヘルナンデスに四球で無死二三塁のピンチを作り、ここで中川虎大にマウンドを後にした。中川虎は岡本和真大城卓三を連続三振と気迫を見せたが、坂本勇人の四球を挟み、岸田行倫に痛恨の2点二塁打を打たれ勝負は決した。

 試合後三浦監督はジャクソンについて「良かったと思います。最少失点でよく踏ん張ってました」としながらも「点を取った次のイニングに先頭を出して点に絡んで…」と味方の得点後の失点を悔やんだ。

 また中川虎大には「しっかりと山本(祐大)を信頼して低めをしっかりと投げ、祐大もしっかり止めてましたし。ツーアウトまで行き、その後も3‐2までいって、もう1点も許されないっていう場面でよく投げたと思います」と一連の流れを評価。しかし決勝打を許した場面には「あともう1つってところでのストレートが、多分甘かったと思うんですよね。なんか吸い込まれるように…あそこでの初球の入り方、あそこまで行っただけにっていうところだと思いますけどね」と詰めの甘さに言及した。

 タイラー・オースティンはオールスターで負傷し、この日デッドボールで佐野恵太も途中交代。さらにゲームも逆転負けと苦しい状況に見舞われている三浦ベイスターズ。嫌な流れを断ち切るためにも、あすは全力で白星を掴まないといけない。

  
 取材・文 ・写真 / 萩原孝弘

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