フィリーズが今季30勝一番乗り　生え抜きエースのノラがハラデイに捧げる無四球完封勝利

NEW YORK, NEW YORK - MAY 14: Aaron Nola #27 of the Philadelphia Phillies pitches during the second inning against the New York Mets at Citi Field on May 14, 2024 in New York City. (Photo by Jim McIsaac/Getty Images)

●　メッツ　0－4　フィリーズ　○
＜現地時間5月14日　シティ・フィールド＞

　フィラデルフィア・フィリーズが今季30勝に到達。アーロン・ノラ投手（30）が無四球完封勝利を挙げた。

　ノラは5回まで59球でパーフェクト投球を披露。6回裏の先頭打者に初安打を許すも、後続を打ち取り無失点。7回裏にも先頭打者を出したが、併殺を奪うなど僅か3球でイニングを終えた。8回裏には、この試合最速の球速94.4マイル（約151.9キロ）を記録。疲労を感じさせない投球で三者凡退とした。

　そして最終回、2本の安打で二死一、三塁のピンチを背負ったが、最後は3番リンドーアを中飛に打ち取り、無四球完封勝利。9回109球を投げて4安打、8奪三振という内容で今季5勝目を掴んだ。

　フィリーズは直近18試合で15勝を挙げる絶好調な戦いぶりで、今季MLB最速となる30勝目。同地区4位メッツとの4連戦のうち、敵地ニューヨークでの2戦に連勝。次戦は本拠地フィラデルフィアに舞台を移し、再び2連戦を行う。

　ノラは2014年にドラフト1巡目指名を受けてからフィリーズ一筋の生え抜き右腕。2019年シーズン開幕前に球団と4年の契約延長。昨季終了後にFAとなった際には、さらに7年の再契約を結んだ。試合が行われた5月14日は球団OBでMLB殿堂入り選手、2017年に亡くなったロイ・ハラデイ氏の誕生日。引退翌年に入れ替わるようにしてフィリーズへ入団したノラが、ハラデイの代名詞とも言える完投勝利を果たした。