粘投で勝ち星を挙げた伊藤将司の影に恋女房あり! 大矢氏「やはり梅野。伊藤をうまく乗せながら粘った」


◆ 「これだけボールが散らかっていると…」

 阪神が巨人に完封勝利を飾った。0-0の3回、巨人先発の赤星優志から二死一・二塁のチャンスを作ると、森下翔太が均衡を破る2点タイムリーツーベースで先制することに成功。その後は阪神先発の伊藤将司が6回無失点で後続にバトンを渡すと、桐敷拓馬、岩崎優ハビー・ゲラとつないで巨人にホームを踏ませず、2-0で試合を終えた。

 お立ち台で打のヒーローの森下翔太は「将司さんなら0で抑えてくれると信じて打ちました」とすると、投のヒーロー伊藤将司は「前回不甲斐ない投球だったんでこの1週間、今日の試合に合わせてしっかりできました」と修正できたと語るとともに「翔太ありがとう」と後輩へのお礼も忘れなかった。

 17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した大矢明彦氏は「伊藤もほんとに根気よく投げたと思うんですけども」としながらも「やはり梅野(隆太郎)がね今日はほんと、これだけボールが散らかって、危ない球が多いと結構難しくて。キャッチャーの方の根気がなくなるケースもあるんですけどね。それでも本当に伊藤をうまく乗せながら、押したり引いたりしながらね、よく6回まで投げさせたと思いますよね。今日のバッテリーはすごくうまく粘ったと思います」と女房役の労もねぎらった。

 また決勝打の森下には「今日は2アウトから1、2番の連打を本当に見事に活かしたんですけど、第1打席のシュートにド詰まりだったんですよ。それで3-1から1個インサイドを見逃して、次どう読むかなと思ってたんですよ。普通ここだとアウトコースの変化球ないしフォークっていうのが一般的な攻め方なんで、インサイトのストレートってなかなか張らない場面なんですけどね。ここでほんとに1本勝負。よく勝負強さを出したと思いますね」と元捕手らしい駆け引きを分析しつつ、森下の一打を評価した。

 若武者の一打とバッテリーの粘りで勝ち取った勢いで、昨年の覇者のエンジンもかかっていきそうだ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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