【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い

日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)

 大谷翔平(29)が4月24日(日本時間、以下同)のナショナルズ戦で2試合連続弾となる6号本塁打を放ち、快進撃を続けている。22日のメッツ戦での2ランを放ったことでメジャー通算176号となり、松井秀喜氏を抜いて日本人メジャーリーガーの最多記録を更新したことが大きく報じられた。長距離砲の日本人メジャーリーガーとして何かと比較される2人だが、実績以外のところでは大きく異なる部分が多いようにも見える。

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 自らの日本人最多本塁打記録を更新された松井秀喜氏は「彼の存在の大きさ、選手としての素晴らしさを私の数字と比べる必要はない」とコメント。そんな松井氏のNPB時代を知るスポーツメーカー関係者は「大谷の生き方とは全く異なる野球人生だった」と語る。

「松井さんは巨人に10年在籍し、2002年のオフに球団史上初となる海外FA権を行使してメジャーに移籍しました。ナベツネさん(渡辺恒雄オーナー=当時)との間でロゴ事件(ビジター用ユニフォームのロゴを“TOKYO”から“YOMIURI”に変更したことを松井氏が批判し、渡辺オーナーが激怒した一件)がなければ、長嶋(茂雄)さんに説得されて巨人でプレーを続けたかもしれないと言われています。

 松井さんは(メジャー移籍について)“ボクが若い選手から相談を受けたとすれば、FAまで待ったほうがいいとアドバイスする”と話していた。つまりは日本でしっかり実績を残すことが前提となるわけで、お世話になった球団への義理を果たすという考えがあるのでしょう」

 ポスティングシステムの導入や時代の違いもあるが、NPBで日本ハム入りする時からメジャー行きが視界に入っていた大谷とは、考え方の土台が異なるという指摘だ。

 海外FA権を行使した松井氏は、ファンもメディアも厳しいことで知られるヤンキース1本に絞って交渉した。その背景には、「厳しい環境でプレーすることで力が発揮できるという考えがあった」(同前)とされる。一方、大谷はポスティングシステムを利用して複数のMLB球団と交渉し、生活環境や二刀流の継続を優先してエンゼルスを選んだ。

松井は「妻の似顔絵」だけを公表

 大谷は今季の開幕前に結婚したことを公表。その後、お相手が元女子バスケットボール選手の田中真美子さんであることが明らかになった。一方、松井氏は2008年の開幕前に結婚したことを明かしたが、お相手が誰かは今なお公表されていない。スポーツ紙デスクが言う。

「松井氏は、お相手を“25歳の元会社員の一般女性”と説明し、写真を公開せずに2枚の似顔絵を公表しました。その2枚は、松井氏とお兄さんが描いたものだった。その後も、松井氏の妻は表舞台に出てこないどころか、名前や経歴も明らかにされていません。2人の子供が生まれたことは公表しているが、あとは非公開。ニューヨークで生活していること以外は正確な情報は出ていません。

 大谷も当初は、お相手について“いたって普通の人。普通の日本人”として詳細を明かさず松井氏と共通したやり方に見えましたが、開幕戦の韓国遠征に向けてツーショットを披露した。SNS全盛で、どこで誰に写真を撮られるかわからない時代というのもあるでしょうが、開幕後は真美子さんの姿を隠し立てすることもなく、スタンスの違いは際立っています」

 松井氏の情報管理がうまくいったのは、「元スポーツ紙記者の専属通訳が目を光らせていたのも大きい」(同前)とされる。大谷の結婚発表直後に、長年通訳を務めて情報管理役だった水原一平氏に違法賭博スキャンダルが発覚したこととも対照的である。

「記念ボール」へのスタンスの違い

 ちなみに今季は、大谷の移籍第1号のホームランボールをキャッチしたファンとの“ボール返却騒動”も報じられたが、現役時代の松井氏はそうした記念ボールにこだわらないスタンスが目立っていた。

 松井氏は日米通算2000本安打を記録した際には、「テキサスヒットではないですが、太陽光を気にしての落球なので、太陽からの恵みのヒットですね(笑)。一度失策の判定があったので、記念ボールもどこかに行っちゃいました」と語っている。日米通算500号ホームランの記念ボールも、フロリダ在住の15歳の少年がゲットしたことを聞くと、「しょうがないよね」と簡単に諦めた。石川県の実家に併設した「松井ベースボールスタジアム」に飾るものがないのでは、と関係者が心配したほどだった。

「松井氏が175本を打つのに1236試合かかっているのに対し、大谷は740試合(打者としては725試合)で達成している。イチロー氏の通算3089安打は無理かもしれないが、ほとんどの日本人通算最多成績は大谷が塗り替えるでしょう。ただ、それでも大谷とは違った魅力のあった松井氏の姿が、ファンの記憶から薄れることはないでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)

 

 

 
 

 

 

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