【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし

 これまで“お金に無頓着な野球少年”というイメージで語られてきたドジャースの大谷翔平(29才)。しかし、数年前から南国の超高級リゾート地に通い、セカンドハウスを建設中だった。初めて明らかになった、壮大な別荘計画とは──。

【写真】広大な景色が見える別荘。他、傾斜も上がるランニングマシンのある別荘を視察する大谷翔平、真美子さんとの2ショットも

 この円安で、もはや庶民には手の届かない旅行先となりつつあるハワイ。そのハワイの中でも、世界中からセレブが集う最高級リゾート地として知られるのが、ハワイ島のマウナケア・ビーチだ。天然の白砂で埋め尽くされ、その先に広がるエメラルドグリーンの海にはマンタが棲みつき、夜になると優雅に泳ぎ出す。

 2年前の10月、この地に日本が誇るスーパースターが、お忍びで訪れていたことは知られていない。そのとき、彼が向かった先は約7万平方メートルにも及ぶ広大なリゾートの開発予定地だった──偉業を打ち立て続ける男は大海原を見下ろしながら、どんな未来を思い描いていたのだろうか。

 開幕から9試合目にしてようやく待望の1号ホームランを放つなど、復調の兆しが出てきた大谷翔平(29才)。そんな中、元通訳の水原一平氏(39才)が起こした違法賭博問題に新たな動きがあった。

 米ロサンゼルスの連邦地検は4月11日、銀行詐欺容疑で水原氏を訴追したと発表した。水原氏は当初報じられていた約6億8000万円ではなく、その4倍近くにあたる約24億5千万円以上を大谷の口座から胴元側に不正に送金していたという。さらに水原氏は送金のため、大谷を装って銀行に電話した疑いも浮上している。

 大谷は3月の記者会見で、そうした“窃盗被害”に気づかなかったと明かしたが、その浮世離れした金銭感覚に世間は衝撃を受け、大谷のグラウンド外での活動や、周辺で動く巨額マネーに注目が集まることになった。

「大谷選手は体ひとつで“1000億円”を稼ぎ出す一方で、年俸とは別に、広告収入だけでも年間で約75億円の稼ぎがあると報じられました」(前出・在米ジャーナリスト)

 スポンサーには名だたる大企業が並ぶが、広告料も破格で、コーセーが10億円、ニューバランスが40億円ともいわれている。そんなビッグマネーを大谷の代理人という立場で実質的に動かしてきたとされるのが、今回の騒動で一躍注目を集めたネズ・バレロ氏である。だが、その手腕を疑問視する声も出てきた。

「水原氏に捜査の手が及んでいると知ったバレロ氏は当初、自分たちだけで解決しようとしたが、メディアコントロールがうまくいかず手に負えなくなった。現地では、最後はドジャース球団が火中の栗を拾う形で収拾に動いたといわれています」(広告代理店関係者)

 大谷が広告塔になった暗号資産大手交換所「FTXトレーディング」との契約を蒸し返す声もある。

「2022年に同社は経営破綻し、暗号資産を保有していた顧客らは多額の被害を被った。巨額詐欺事件として立件され、創業者は禁錮刑を食らい、大谷選手ら、広告塔となった有名セレブには顧客からの非難が殺到しました。当時、この広告案件にかかわっていたとみられるバレロ氏には大谷選手のブランド価値を毀損させた“前科”もあるのです」(前出・広告代理店関係者)

 だが、問題発覚前の水原氏に対してと同様に、大谷はバレロ氏に絶大な信頼を置いているようだ。昨年10月、大谷がロサンゼルスで愛犬の名を冠して設立した「Decopin LLC」(以下、デコピン社)の役員にもバレロ氏が名を連ねる。同社は不動産売買を目的とした会社だ。

「バレロ氏はロサンゼルスに複数の不動産を保有し、彼の自宅も約8億円といわれる大豪邸です。彼がロスに保有する土地の近くに、大谷選手が豪華な新居を建設予定だとの報道もあります」(前出・在米ジャーナリスト)

 そのデコピン社について取材を進めると、奇妙なことがわかった。同社は立ち上げと同時に、南国ハワイに支社を設立していたのだ。

オフシーズンはハワイで子育て

 なぜハワイなのか──その答えこそが冒頭で紹介した巨大リゾートなのである。このリゾートの名は「ザ・ビスタ・マウナケア・リゾート」。

《it’s SHO-TIME!》

 同リゾートのホームページにはラフなTシャツ姿で建設予定地を視察する大谷の写真が掲載され、《大谷が最初の住人になる》ことが明言されている。そう、大谷はこのリゾート地の広告塔を務めるばかりでなく、リゾート別荘の購入者でもあるのだ。

 ホームページは大谷に関する記述でいっぱいだ。

《この唯一無二のプロジェクトのマーケティングと知名度を加速させるため、当ベンチャーはメジャーリーグでセンセーションを巻き起こしたスーパースター、大谷翔平選手とマーケティング・パートナーシップを締結しました》

《大谷選手とのパートナーシップは、このプロジェクトの主要な販売ターゲットである日本の高級別荘市場での需要を高め、話題を呼ぶでしょう》

 もちろん、“ユニコーン”が過ごす場とあって、この別荘は贅を尽くした造りになっている。東京ドームの約1.5倍に当たる広大な土地は、14の区画に分譲される。

 パンフレットによれば、1区画の平均敷地面積は1エーカー(約4000平方メートル)で、一流の建築家とデザイナーが手がける建物の平均床面積は650平方メートル。平均販売価格はなんと1棟あたり約1700万ドル(約25億円)と信じられないような値段だ。運営会社に取材すると、広報担当者は「ホームページの記載は事実」と答え、次のように話した。

「14棟のレジデンスのうち中央に位置する1棟を大谷選手が購入することが決まっています。彼が建設予定地を訪れたのは2022年のオフシーズンです。開発は始まったばかりで建物の建設はこれから。来年には販売開始予定です。大谷選手の棟は2025年7月に完成予定で、彼はその後のオフシーズンはここに滞在することになります。打撃や投球練習が可能な練習施設も併設する予定です」

 この話を聞いた、あるスポーツジャーナリストはこう膝を打つ。

「以前から大谷選手が超一流セレブが集うハワイの別荘を購入したという噂があったのですが、これのことだったんですね。2022年といえば、タイガー・ウッズやマキロイが設立したベンチャー企業に大谷選手が出資者として参加したと報じられたタイミングとも一致します。

 また、新妻・真美子さんとの交際時期とも重なる。メジャーでも結果を残し、大谷選手も真美子さんとの将来を少しずつ意識していた頃でしょうし、彼女の意向もあったのかもしれません。別荘の内装などに真美子さんの希望や“おねだり”も反映されていることでしょう。もちろん使いきれない資産を投資する目的も兼ねていると思います」

 たしかに、2022年頃から大谷の広告価値は高騰。次々とビッグスポンサーを獲得し、スポンサー収入も跳ね上がった時期だ。周囲で動くお金が大きくなった結果として、信頼していた水原氏につけ込まれてしまったのはなんとも皮肉な話だが。

 ただ、この頃から水原氏の賭け金だけでなく、大谷が被災地や子供たちの支援に提供する資金も桁違いに大きくなったというのは衆目の一致するところ。そうした大谷の“金銭感覚”の変化には真美子さんの影響もあったといわれている。さらに、ハワイは真美子さんにとってもゆかりの地だ。

 真美子さんの兄は現役ラグビー選手を続ける傍ら、アパレル事業も展開しているが、ブランド名の由来ははハワイ語で「兄妹」という意味。真美子さんは同ブランドのモデルも務めていた。

「真美子さんも家族で旅行したことがあるのでしょう。大谷選手自身にとってもハワイは、日ハム時代の2016年、優勝旅行でチームメートとマリンスポーツやパワースポット巡りを楽しんだ思い出の地。ここに会社の支社を作り、さらに別荘も購入するのは、長期的な拠点とする計画があってのことでしょう。

 これだけの広さがあれば、ふたりの間に子供が誕生しても充分余裕がある。練習施設も兼ね備えているのでいくらでも滞在できますし、オフはハワイで子育てという選択肢もあり得ますね」(前出・スポーツジャーナリスト)

役員欄にない「真美子」の名前

 さらに、デコピン社について調べていくと、もう1つの新事実が判明した。大谷と真美子さんの結婚発表から間もない今年3月、デコピン社は日本でも立ち上げられていたのだ。社名は「株式会社Decopin」。所在地は岩手県奥州市の大谷の実家になっている。つまりデコピン社はロサンゼルス、ハワイ、日本の3か所に存在するのである。

 大谷はメジャー挑戦前の2016年にも不動産管理やマネジメントを目的とした法人を設立しているが、業務をどう区別するのか。さらに、気になるのは両社の役員欄。以前からある法人の代表は大谷の母・加代子さんで、取締役には大谷本人のほか父や姉が名を連ねる。日本のデコピン社も役員は加代子さんのみで、いずれにも真美子さんの名前は見当たらない。別の広告代理店関係者はこんな不安をこぼす。

「大谷選手と同い年のプロスケーター・羽生結弦さんと105日でスピード離婚したバイオリニストの末延麻裕子さんのことが頭をよぎりました。羽生さんも自身のマネジメントや肖像権管理を行うファミリー企業を持っていましたが、役員欄には末延さんは入っていませんでした。羽生さんの場合、強すぎる“家族の結束”に末延さんがなじめなかったことも離婚の原因だという指摘もありましたよね」

 だが、前出のスポーツジャーナリストは「杞憂ですよ」と首を横に振る。

「真美子さんは韓国での開幕戦を大谷選手の両親らと一緒に観戦するなど、家族関係は至って良好です。そもそもふたりは海を越えての遠距離恋愛すらも乗り越えてきた。まったく心配ないでしょう」

 日本のデコピン社の設立の目的欄には、コンサルティング業務やマネジメント業務、不動産業務のほかに飲食業が記載されている。ふたりがこよなく愛するハワイで、料理好きな真美子さんがレストランを開業。そんな未来までもつい勝手に想像してしまうが、“大谷マネー”に群がる輩が邪魔をしないことを祈るばかりである。

※女性セブン2024年4月25日号

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