【オリックス】来季先発転向のルーキーが年俸400%アップ「税金に充てたい」 愛妻へのクリスマスプレゼントは奮発

5倍で更改しポーズを決める古田島正龍(カメラ・谷口 健二)

 オリックス・古田島成龍投手(25)が2日、大阪・舞洲の球団施設内で契約交渉に臨み、700万から2800万円増の年俸3500万円でサインした。球団の新人で400%の昇給率は、昨年の茶野の320%(1600万増の2100万円)を超える史上最高。来季から先発転向する熱血漢は、慢心せず突き進む心意気を示した。

 目を丸くし、すぐ堅実になった。「5倍、すごいですね。税金に充てたいと思います。いろいろ考えたらやばいな、って思って…」。すでに退寮し、支えてくれた愛妻へのクリスマスプレゼントは奮発する予定。ドラフト6位で入団し、全力で駆け抜けたプロ1年目を「あっという間に終わったというのがある」と振り返った。

 リリーフ陣の柱として、チーム最多の24ホールド。デビューから22試合連続無失点はプロ野球タイ記録、ルーキーとしては史上2人目の「50試合以上登板&防御率0点台」(50試合、防御率0・79)も達成した。岸田監督に伝えられた先発起用は社会人・日本通運以来。「思いっきりぶつかって、積極的に失敗したい」と果敢に挑むつもりだ。

 背番号も97から現役引退した比嘉の35を継承する。「そっちのパフォーマンスで疲れないようにしたい。投球に注目してほしいっすね…」とスタミナ“温存”の構えだが、ファンの間で「♯古田島優勝」など人気となったガッツポーズにも注目。まだまだ昇る。(長田 亨)

 〇…平野が守護神復権を誓った。今季は7セーブに終わり、5500万円減の1億6500万円でサイン。「マスコットみたいな感じ」とイジれる先輩の比嘉が現役引退し、40歳はチーム最年長となった。昨年の契約更改では「(元中日の)岩瀬さんに近づきたい」と日米通算1000登板を目標としたが「調子に乗って言いすぎました」と現実(847試合)を見つめ直した。目標は50試合登板のみ。「僕も再燃するものがある」と気合十分だ。

ジャンルで探す