「見る人を魅了する、素晴らしいゲーム」イチロー氏が「eスポーツ」を語る

eプレミア12のゲストとして登場したイチロー(カメラ・渡辺 了文)

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が23日、東京ドームで行われた「ヒューガン WBSC eプレミア12 2024」決勝戦のスペシャルゲストとして登場した。

 KONAMIの人気ゲーム「パワフルプロ野球」を競技タイトルとして戦いが繰り広げられた「eプレミア12」。決勝戦はプレミア12のスーパーラウンド・日本―台湾の前に大型ビジョンを使って行われ、イチロー氏はオープニングセレモニーと表彰式に参加した。

 実際に観戦した上で「まず熱量がすごいですね。想定をだいぶ超えていました。あとは、野球ゲームとして、その操作技術や戦略のレベルの高さには感心させられました」とし、「選手たちは従来の野球と同じように自分をプレーヤーとして高めるために真剣に向き合って努力してきたことが感じられるものでした。見る人を魅了する、素晴らしいゲームだったと思います」と率直な感想を口にした。

 「eスポーツ」が実際の野球人気拡大へもたらす影響についても持論を明かす。「近年、野球がなかなか身近な存在ではなくなってきている中で、野球という競技の面白さを身近に楽しめるという意味で、野球ゲームはこれまでもこの競技に大きな功績をもたらしてきてくれたと思います」とし、「僕も昔は『eスポーツ』という格好いい呼び方ではなかったですけど、楽しんできた一人です。そして今はスマートフォンでいつでもどこでも、しかも世界中の人と対戦することができますよね。こういうことによって、より多くの人がこの競技に興味を覚えて、楽しさを知ることは野球にとって素晴らしいことですね」と話した。

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