【侍ジャパン】辰己涼介が貴重な2点適時二塁打で再びリード4点に “消化試合”でも打線好調

6回1死一、三塁、2点適時二塁打を放った辰己涼介(カメラ・上村 尚平)

 ◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本―台湾(23日・東京ドーム)

 試合前に米国が勝ったため台湾との決勝進出が決まった侍ジャパンは、スーパーラウンド最終戦の台湾戦で、7―5と2点差に迫られた6回1死一、三塁で、楽天・辰己涼介外野手(27)が、左翼線へ2点適時二塁打を放って9―5として再びリードを4点に広げた。

 名古屋と台湾で行われた1次リーグ、東京ドームで開催されているスーパーラウンドでは、無傷6連勝と勢いに乗っている侍ジャパン。19年の第2回大会に続く2連覇へ向けて、この日の勝敗が関係なくなったことから、前日22日のベネズエラ戦でスタメンだった桑原、牧(ともにDeNA)、小園、坂倉(ともに広島)、栗原(ソフトバンク)、源田(西武)がベンチスタートとなって、村林(楽天)、清宮(日本ハム)、紅林(オリックス)らがスタメン入りした。台湾も先発投手が予告されていた林昱ミンから陳柏清に変更となった。

 1回表を先発の早川(楽天)が3者凡退で抑えると、今大会2度目の先発出場となった村林が、いきなり2ボールから3球目の内角低め139キロ直球を左翼席最前列に運び、先頭打者本塁打。今大会7打席目での初安打が、貴重な一発となった。楽天では今季139試合で6発、プロ通算444試合でわずか9発の村林は「積極的にいった結果が最高な形になりました。ファンの皆様の声援に応えることができてよかったです。勝てるように頑張ります!」と興奮気味だった。

 さらに四球と死球で無死一、二塁のチャンスを作ると、「4番・指名打者」でスタメン出場した森下(阪神)が三塁線を破る2点適時二塁打を放ち「スリーツー(フルカウント)になっていたので、ストライクゾーンを自分のスイングをする意識で打席に入ったのが、良い結果につながりました」。続く佐野(DeNA)が二ゴロに倒れたところで、投手がたった18球で降板となった。1死三塁で紅林も中犠飛で続いてリードを4点とした。

 だが、早川が3回に1点を失うと、5回無死満塁からまさかの2者連続押し出し四球で1点差に迫られて降板。それでも無死満塁の大ピンチでマウンドに上がった清水(中日)が、投併打と空振り三振で切り抜けてリードを守った。早川は4回3分の0で100球を投げてストライクが48球。3安打3失点、7四球と制球に苦しんだマウンドになった。

 それでも1点リードの5回2死満塁で清宮が打席に立つと、初球の暴投で三塁走者が生還。2点差で二、三塁になると、右翼フェンス直撃の2点適時三塁打を放ってリードを4点に広げ「みんながめちゃくちゃ良い場面で回してくれて、ワクワクしながら打席に入りました。追加点が取れてよかったですが、次はスタンドに入れたいです」と笑顔を見せた。

 6回には3番手右腕・北山(日本ハム)が2点を失って再び2点差に迫られた。直後の6回裏は先頭の五十幡(日本ハム)が俊足を生かしたセーフティーバントで出塁すると、1死一、三塁で辰己(楽天)が左翼線へ2点適時二塁打を放って再びリードは4点となった。

ジャンルで探す