【神宮大会】東洋大姫路が横浜に延長の末に敗退　プロ注目右腕・阪下漣が１５０球完投もあと１本出ず

◆第５５回記念明治神宮野球大会第４日　▽高校の部準決勝　横浜３―１東洋大姫路＝延長１１回タイブレーク＝（２３日・神宮）

　高校の部は準決勝が行われ、東洋大姫路（近畿）は横浜（関東）に延長１１回の末に敗れ、決勝進出とはならなかった。

　先発したプロ注目右腕・阪下漣（２年）が、４回まで横浜打線を１安打に抑えていたが、０―０の５回に１死一、三塁のピンチを招き、１番・阿部葉太中堅手（２年）に右前適時打を浴びて１失点。しかし、打線が８回に横浜の１年生右腕・織田翔希投手から無死三塁の好機を作り、９番・阪下のスクイズで同点に追い付いた。

　１―１で迎えたタイブレークの延長１１回、横浜の奥村頼人投手（２年）の左前打などで２点を失い、裏の攻撃で無死満塁を作ったが３、４、５番が続けて凡退。あと１本が出ず、兵庫勢としては２００６年の報徳学園以来、１８年ぶりとなる決勝進出とはならなかった。

　阪下は、１１回６安打３失点１０Ｋ、１５０球の完投。「逃げた四死球じゃなくて攻めた四死球だったり、横浜打線に対してすごく強い攻めができたので、負けは負けでも自分にとってはいい経験になった」と振り返った。