【神宮大会】 横浜が延長で東洋大姫路を下し決勝へ 執念の“5人内野シフト”で守り勝つ

延長10回、前進守備をする横浜ナイン(カメラ・岡野 将大)

◆第55回記念明治神宮野球大会第4日▽高校の部・準決勝 横浜3―1東洋大姫路=延長11回タイブレーク(23日・神宮)

 横浜が東洋大姫路との“守り合い”を制し、決勝に駒を進めた。

 1―1で迎えた延長タイブレークの10回裏。1死満塁で9番・阪下漣投手(2年)を迎えると、村田浩明監督(38)は“5人内野”のシフトで勝負に出た。通常の前進守備を敷いたうえで左翼手に代わって内野手の林田滉生(1年)を送り込み、二塁ベースの横に立たせた。スクイズをケアしたうえで、二塁併殺も狙える陣形。外野はレフトをがら空きにして、センター、ライトは、ほぼ定位置に守らせた。

 「1点取られたら終わり。投手の奥村(頼人)がしっかり投げたら(右打者の阪下は)引っ張れないというデータを取っていました。練習もしていたし、当たり前にシフトを敷けたのがよかった」と村田監督。奥村は直球勝負で阪下を三振に切って取り、続く1番・渡辺拓雲二塁手(2年)は、通常の守備位置に戻して二塁ゴロに打ち取った。

 絶体絶命のピンチをしのいだ横浜は、11回表に2点を勝ち越し。奥村はその裏もゼロに抑え、勝利を手にした。

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