「出ていく理由が全くない」巨人・高梨が残留理由を明かす 悲願日本一へ「自分がそこで投げていたら…」

母校の川越市立高階南小学校を訪問し、生徒とともにマルポーズの高梨(カメラ・竹松 明季)

 巨人の高梨雄平投手(32)が21日、国内FA権を行使せずに残留を決断した理由を激白した。球団の社会貢献プロジェクト「G hands」の一環で母校の埼玉・川越市の高階南小を訪問。決断後、初の公の場となり「プロに入って仕事として頑張ることは楽天でかなえてもらった。その後にトレードで、たまたま子どもの時からプレーしてみたいと思っていた球団(巨人)にトレードで来られた。総合的にすごく評価していただいて、出ていく理由が全くない」と愛着を語った。

 今季は51登板で4勝3敗25ホールド、防御率2・04。プロ野球史上10人目の入団から8年連続40登板以上を達成し、ブルペンの精神的支柱として4年ぶりのリーグVに貢献した。球団からの複数年契約という誠意も残留の決め手となったが、今季逃した日本一を目指したいという思いも強かった。「今年は優勝したけど日本一にはなれなかったので、まだチームとして上がある。日本一になって自分がそこで投げていたら、めちゃくちゃ面白いなと思うので」。悲願達成に向けて、タフネス左腕はさらにフル回転する。(小島 和之)

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