【侍ジャパン】次期エース候補が米国を4回2安打無失点8K「しっかり野球ができました」 MLBスカウトも熱視線「メジャーでやれる」

4回2死一塁、ウィリアムズから三振を奪い、ガッツポーズする高橋宏(カメラ・上村 尚平)

◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―1米国(21日・東京ドーム)

 侍の次期エース候補がMLBの有望株が並ぶ米国を真っ向勝負で封じた。高橋宏が本領発揮。「このユニホームで日本を背負って自覚を持った行動をしていますし、結果を残さないといけないプレッシャーの中、しっかり野球ができました」と実力を証明した。1次リーグ(L)でチーム打率3割1分7厘、9本塁打の強力打線を4回2安打無失点。毎回の8三振を奪った。

 初回から3者連続空振り三振。2番・ショーの3球目に、自己最速タイの158キロも投じた。3人とも150キロ台後半を連発し、スプリットでフィニッシュ。絶対的な自信を持つ両球種で圧倒し、2回1死からも連続三振を奪った。

 15日の韓国戦は4回7安打2失点。「次はないかな」。その試合の直後、井端監督から「スーパーラウンド初戦に合わせろ」と通達された。「そこでスイッチが入った。その言葉に本当に感謝しています」。土台の2球種に手応えを感じながら、変化球を狙われる悔いの残る内容。捕手の坂倉にも「あれだけはないように。まっすぐで頑張っていこう」と背中を押され、真価を発揮した。一方で修正に力を注いだカーブ、カットボールの制球も安定。「まっすぐ、スプリットだけじゃないと思わせられた」と胸を張った。

 スーパーRには、MLBのスカウトも15球団以上が集まった。カージナルス・大慈弥スカウトは高橋宏にも「フォームを修正しないといけない時期もあったけど、すっかり良くなった」と注目。「日本の投手はレベルが高い。このメンバーのほとんどがメジャーでやれる」と語ったが、中でも数年後の目玉とみられる22歳。「常に高いレベルで野球をやりたい。そのレベルに少しでも近づけるように」と躍動した。(安藤 理)

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