今季1軍登板なしの巨人33歳右腕が背水の陣「来年ラストの気持ち。潰れてもいい」
巨人の近藤大亮投手(33)が17日、背水の陣で来季に挑むと誓った。G球場で自主練習を行った右腕は、今季1軍登板なしに終わり「(自主トレを行う)トレーナーさんに来年ラストの気持ちでいく。潰れてもいいのでレベルアップさせてください、とは言っています」と覚悟を口にした。
オリックスからトレードで加入した今季、2軍戦では44試合3勝2敗3セーブ。最速155キロの剛腕は「年を重ねるにつれて今まで通りのスタイルじゃダメなんだなと思い知らされた」。桑田2軍監督と変化球の使い方や、フォームも見直した。
12月初旬は沖縄・宮古島の砂浜で走り込み盤石な下半身を作り、その後はG球場などで投げ込みを行う予定。「正直、数字(データ)とか嫌いやったんですけど、取り入れて、ラストシーズンのつもりで」。自分自身を追い込み、来季に懸ける。
1年先にオリックスから巨人に移籍していた親友の鈴木康が戦力外となり、14日にトライアウトを受けた。「寂しいけど、あいつもしっかり頑張っているので僕も頑張らなあかん」。近藤がガムシャラに走り出した。(水上 智恵)
◆近藤 大亮(こんどう・たいすけ)1991年5月29日、大阪府生まれ。33歳。浪速から大商大、パナソニックを経て15年ドラフト2位でオリックス入団。2年目から3年連続で50試合以上登板。20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成選手契約。22年4月に支配下に復帰。オリックス通算204登板で9勝15敗4セーブ71ホールド、防御率3・17。今季から巨人にトレードで加入も1軍登板なし。177センチ、80キロ。右投右打。今季年俸4200万円(推定)。
11/18 06:00
スポーツ報知