【巨人】「打つことが難しい投手になれる」スカウトうならす育成4位右腕の「エクステンション」

弘前学院聖愛・吹田志道投手(左)と円谷スカウト(カメラ・小島 和之)

 巨人から育成ドラフト4位で指名された弘前学院聖愛・吹田志道投手が15日、弘前市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金290万円、年俸360万円(金額はいずれも推定)で、背番号は「030」に決まった。

 188センチの長身でスリークオーターのフォームから、最速144キロの直球にカーブ、カットボール、スプリットなどを操る右腕。担当の円谷スカウトが高く評価するのは、プレートからリリース位置までの距離を表す「エクステンション」と呼ばれる数値だ。球界平均が1メートル80センチ程度のところ、吹田は2メートル10センチを計測。巨人で同程度の数値を持つ投手はおらず、球界トップクラスの数値だという。球持ちが良く、打者の近くでボールを離せるため、打者に球速以上のスピードを感じさせられるメリットがある。

 円谷スカウトは「1番いいところは高身長ですけど、すごいエクステンションが出るところが1番の持ち味。体を作っていく中で自然と球速が上がり、今のエクステンションを保持したまま150キロが出てくると、なかなか打つこと難しい投手になれると思う。自分のいいところは見失わずにやっていってほしい」と期待を寄せた。

 ◆吹田 志道(ふきた・しどう)2007年2月21日、青森・大鰐町生まれ。17歳。小学3年から野球を始め、弘前学院聖愛中を経て弘前学院聖愛に進学。今夏の青森大会ではエースとして準優勝に貢献。名前の由来は「1つの道を志してほしい」という願いから。188センチ、84キロ。右投右打。

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