日本ハム戦力外の柿木蓮投手が12球団合同トライアウトに参加「思った通りできたかなと思います」

トライアウトで好投した元日本ハム・柿木

 日本ハムから戦力外通告を受けた柿木蓮投手(24)が14日、千葉県内のZOZOで行われたプロ野球12球団合同トライアウトに参加。シート打撃で打者2人を抑え、現役続行をアピールした。

 客席には3420人のファンが詰めかけ、ネット裏ではNPB12球団の編成担当者ら156人のスカウトがズラリ。「いつもより違う雰囲気でシーズンより緊張しました」という中、柿木は持ち味を発揮した。「何をアピールできるか考えた結果、ストライク先行が一番」とゾーンで勝負。前巨人・菊田をフォークボールで空振り三振に仕留め、前中日・三好を左飛に打ち取った。「欲を言うならもっとスピード出るかなと思いましたけど、変化球もコントロールできましたし、思った通りできたかなと思います」と振り返った。

 入団してからの6年間、1軍登板はわずか4試合。23年には育成契約となり支配下登録への復帰を目指したが、かなわなかった。大阪桐蔭3年時には甲子園で春夏連覇を達成。同期だった中日・根尾、ロッテ・藤原らは1軍で活躍している。「僕もまだ野球をやりたいので、できる場所があればまだ頑張りたいと思います」。アピールはできた。静かに吉報を待つばかりだ。

 ◆柿木 蓮(かきぎ・れん)2000年6月25日、佐賀県生まれ。24歳。大阪桐蔭では4度、甲子園に出場し、3年春はエースとして活躍するなど春、夏連覇に貢献。18年のドラフト5位で日本ハム入りした。22年に1軍で4試合に登板し、同年オフに戦力外通告を受けて育成選手に。今季終了後、戦力外通告を受けた。通算成績は4試合0勝0敗、防御率2.08。181センチ、87キロ。右投右打。年俸440万円。

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