「フォームに違い出ている」巨人・赤星優志、“走者出ると別人”改善で来季10勝目指す

ブルペンで杉内コーチ(左)と話す赤星優志(カメラ・宮崎 亮太) 

 巨人の赤星優志投手(25)が8日、杉内投手チーフコーチとともに来季の“先発10勝計画”を始動した。今季は21登板で1勝7敗、防御率3・12。先発、中継ぎともに経験した右腕だが、杉内コーチから「先発でいってほしい。良ければ10勝できる。役割を果たしているけど、勝負どころで打たれてしまうので改善していけば」と言葉をかけられ「来年はしっかりと結果を出したい」と決意を強めた。

 今季は4月17日の阪神戦(甲子園)で初先発も、そこから7連敗。先発で9戦目となる9月16日の中日戦(東京D)でようやく1勝をつかんだ。映像などで確認し「走者を出した時とそうでない時でフォームに違いが出ている。走者を意識しすぎて肩の位置が変わったり、体のバランスが良くない」と自己分析。実際、今季走者なしでは2割2分8厘の被打率が走者ありだと2割7分9厘まではね上がる。

 肩の位置など、体の動きの見直しに取りかかり「シーズン中にブレていくところはあるので、1年通じて意識できるようにポイントを見つけながらやっていきたい」と説明した。杉内コーチは「ポテンシャルが高いしやれる。メカニックをちゃんとして、走者を抑えられる自信や成功例をつくれば試合に生きてくる」と期待を込める。来季4年目を迎える右腕も「結果が出ない中、我慢して使っていただきましたし、中継ぎとしても1軍に残していただいた。来年は結果で返せるようにしたい」と感謝と決意を口にした。苦しい日々を糧に、チームを支える存在になる。(水上 智恵)

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