【侍ジャパン】辰己涼介「3番は大好き」マルチ安打2打点 五十幡の二盗アシスト井端監督絶賛「内容があった」

7回無死二塁、辰己が左中間に適時三塁打を放つ(カメラ・渡辺 了文)

◆練習試合 侍ジャパン5―0広島(5日・SOKKEN)=7回制、特別ルール=

 侍ジャパン・辰己涼介外野手(27)が万能型戦士として存在感を発揮した。5日の広島との練習試合に「3番・中堅」で出場し、4打数2安打2打点をマーク。「3番は大好きなんで。今日はいいアピールになった」とニヤリ。定位置争いで一歩リードした。

 打順は井端監督の意向で実戦から離れていた選手から順に打席に立つことになっていたとはいえ、3番としての適性を感じさせた。3―0の7回無死一塁の打席では、一塁走者・五十幡が「盗塁したそうだったので」と、2ストライクまであえて待った。3球目に五十幡が二盗に成功。カウント2―2からの6球目の直球を捉えて左中間への適時三塁打とした。井端監督もこの得点シーンに着目し、「あの打席は内容があったなと思いますし、場面に応じてランナーをかえす、引っ張る(打球を打つ)とかもできますので、非常に良かった」と目を細めた。

 楽天でも今季途中から3番に定着し、小郷や小深田といった1、2番を走らせてから得点に結びつける自己犠牲の打撃を再三披露してきた。22年は1番で35試合に出場し、打順別最多3本塁打をマークするなど経験も持ち合わせるだけに、リードオフマンと中核の両方を担える資質をあらためて示した。

 次戦(9日)のチェコ戦(バンテリンD)で、背番号8がさらに強烈なインパクトを残す。(長井 毅)

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