巨人・菅野智之にパドレスが興味…20年ポスティング時にも争奪戦に参戦 ダルビッシュ、松井と日本人トリオ誕生か

菅野智之

 海外FA権を行使してメジャー移籍を目指すことを表明している巨人・菅野智之投手(35)に、パドレスが関心を寄せていることが4日(日本時間5日)、分かった。各球団の首脳、球界関係者が集うGM会議が米テキサス州サン・アントニオで開幕。パ軍のA・J・プレラー編成本部長は興味を示していることを明言。正式なFA宣言の公示を前に、菅野争奪戦が始まった。

 パドレスは菅野への興味を隠さなかった。この日、当地入りしたプレラー編成本部長は「先発補強はオフの必須項目。まだ代理人とは、連絡を取っていないが、スガノについて我々は協議を続けている」と語った。

 ドジャースとレギュラーシーズン最終盤まで地区優勝を争い、ポストシーズンの地区シリーズでも後に世界一に輝いたド軍を追い詰めた。来季の奪還へ、投手陣整備の最大のポイントになる。開幕2戦目に先発したマスグローブが10月に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けて来季は絶望。「シース、キング、ダルビッシュ有の3人に若手もいるが、やっぱりもう1人、投手が欲しい」と同編成部長は台所事情を説明した。

 20年に菅野がポスティングによってメジャー移籍を模索した際にも、争奪戦に参戦していた。「あの時はコロナ禍で異例だった。水際対策も厳しく、交渉の中で実際に彼と面談もできなかった。球界全体も支出削減傾向が強かった。もしかしたら、ウチに来てくれるんじゃないかという思いはあった」と振り返った。

 今季、15勝3敗、防御率1・67で最多勝、最高勝率を獲得するなど堂々の成績ながら、35歳という年齢が1つの焦点とされていた。だが、パ軍は昨年2月に37歳だったダルビッシュと6年総額1億800万ドル(当時のレートで約142億円)で再契約した。30代後半の選手と異例の長期契約。菅野にとっても、年齢だけで判断しない点は歓迎できる。

 情報サイト「トレードルーマーズ」では識者4人が移籍先候補としてレンジャーズエンゼルス、ブルワーズ、メッツを挙げ、契約は1年1200万ドル(約18億3000万円)と予想するなど、争奪戦は必至。打倒ド軍に挑むパ軍に、ダルビッシュ、松井を合わせた日本人トリオが誕生するか。

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