【ソフトバンク】ドラフト3位の富士大・安徳駿が決意「開幕から1軍で活躍して、新人王を取りたい」
プロ野球ドラフト会議で独立リーグを除き同一年、同一チームから史上最多の6人が指名された富士大は1日、ソフトバンク3位・安徳駿投手(22=久留米商)らが花巻市の同校で指名あいさつを受けた。即戦力として期待される安徳は、ルーキーイヤーに向けた意気込みを語った。
あいさつを受けた安徳の表情は笑顔が絶えなかった。福岡県久留米市生まれの右腕は、大学3年時から「地元に帰ってホークスで活躍して、優勝したい」と夢を描いていた。その一歩を踏み出した一日に「開幕から1軍で活躍して、新人王を取りたい」と決意を固めた。
愛きょう抜群で朗らかな雰囲気だが、持っている素質は本物。担当の福山龍太郎アマスカウトチーフは「我々の新しい機器でデータを計測したなかで、ホップ精度の高いストレートの質は1軍でもトップランクの数値をたたき出している」という。回転数に対しての変化量の効率も100%に近く、「先発、中継ぎでも十分即戦力になる」と評価している。
ドラフト会議後には女手一つで育ててくれた母・文子さんと電話で会話し、涙ながらにプロ入りを喜んだ。来年からは戦う雄姿を見せられる機会も増える。「恩返しも含めて格好悪い姿は見せられない」。感謝の気持ちを力に変え、白星を積み重ねる。
◆安徳 駿(あんとく・しゅん)2002年5月18日、福岡県生まれ。22歳。小学生から野球を始める。大学3年春からリーグ戦に登板し、通算6勝、防御率1・19、71奪三振。タイトルは24年春最優秀防御率、ベストナイン。右投右打。178センチ、79キロ。
11/02 06:30
スポーツ報知