ドジャースのフリーマン、ジャッジに阻まれた幻のWS7試合連続本塁打 本拠地など21球場で柵越えも

◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース―ドジャース(30日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、3勝0敗で王手をかけて迎えたワールドシリーズ第4戦の敵地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、「3番・一塁」のフレディ・フリーマン内野手(35)が、5点を追う4回無死一塁の2打席目に左中間へ大飛球を放ったが、あとひと伸び足りずに、ワールドシリーズ第1戦からの5試合連続本塁打は幻となった。

 敵地が静まりかえった大飛球だった。飛距離は405フィート(約123メートル)。左中間へ快音を響かせたが、最後に立ちはだかったのは、身長201センチのジャッジだった。打球へ一直線に走り出したジャッジは目いっぱいに左手を伸ばし、フェンスに激突しながらスーパーキャッチ。マウンドのコールも両手を挙げてたたえるほどだった。

 データサイト「Baseball Savant」によると、フリーマンの当たりは30球団の本拠地では、ドジャースタジアムなど21球場では本塁打になった当たりだったという。柵越えしていれば、史上初の1シーズンのワールドシリーズでは初の5試合連続本塁打、ブレーブス時代の21年第5戦からも史上最長を更新するワールドシリーズ7試合連続になっていた。

 フリーマンは地区優勝を決めた9月26日(同27日)の本拠地・パドレス戦で一塁を駆け抜けた際に、右足首を捻挫。レギュラーシーズン残り3試合は欠場し、ギリギリの状態でポストシーズンに強行出場したが、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズの全11試合のうち3試合を欠場し、本塁打なしと苦しんでいた。

 だが、ワールドシリーズに入ってからは絶好調。第1戦で1点を追う延長10回2死満塁で、右翼席へワールドシリーズ史上初となる逆転満塁サヨナラ本塁打を放って、チームに勢いをもたらした。第2戦ではT・ヘルナンデスと2者連続本塁打を放ち、第3戦では一塁に左肩を負傷している大谷がいる状況で先制の2ランを運んだ。第4戦でも初回に先取点となる2ラン。ワールドシリーズ第1戦からの4試合連続本塁打は史上初で、ブレーブス時代の21年第5戦からワールドシリーズでは史上最長を更新する6試合連続本塁打となった。

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