「若い選手で影響力が出てくるとチームも勢い付く」巨人で現役時代は「鳥人」 新任コーチが若手3人強化指定

松本哲也外野守備兼走塁コーチ

 新任の巨人・松本哲也外野守備兼走塁コーチ(40)が30日、期待の若手3人を強化指定選手に指名した。2軍外野守備走塁コーチを務めた22年以来の復帰となり、「若い選手で影響力が出てくるとチームも勢い付く。そういう選手は必ず必要だと思うので、浅野、佐々木、萩尾の3人で(外野全ポジションを)守ってもいいぐらいの勢いでやってほしい」と期待を寄せた。

 今季の外野は丸、ヘルナンデスがレギュラーで、残る1枠を争って浅野が40試合、佐々木が59試合、萩尾が56試合に出場した。同コーチがレギュラー奪取の“鍵”に挙げたのは守備力だ。自身は圧倒的なスピードを武器に「鳥人」と評された鉄壁の守備で、育成出身野手では初の新人王とゴールデン・グラブ賞を獲得。守備の大切さを知るからこそ「練習でできたことが試合でできないと信頼を勝ち取れない。『お前だったら任せられる』と思われるようにしていかなきゃならないし、そういった気持ちでやってもらいたい」と求めた。

 この日はG球場での全体練習でノックなどを行って指導した。「丸や長野といったベテランがというよりは、若い選手が出てきてどんどんチームを底上げしてほしい」。若武者たちの可能性を信じ、経験を還元していく。(小島 和之)

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