「負けて悔しくないのか」発言のDeNA・桑原、有言実行の日本S1号V弾&ダイビングキャッチ

5回無死、勝ち越しとなる本塁打を放つ桑原(投手・大津、捕手・甲斐)

◆SMBC日本シリーズ2024第3戦 ソフトバンク1―4DeNA(29日・みずほペイペイドーム福岡)

 DeNA・桑原が攻守に“有言実行”の闘魂プレーでチームを勢いづけた。

 同点の5回先頭。大津のカットボールを左中間テラス席へ勝ち越しの1号ソロ。「とにかく塁に出ることを意識した」と気合の表情で左翼席のファンに手を上げた。

 初戦から1番を託されたが連敗スタート。第2戦後の緊急ミーティングで、7年前の日本シリーズ経験者として主将の牧から発言を求められると「勝てる雰囲気がない。負けて悔しくないのか」と、あえて厳しい言葉を口にした。

 後輩たちに闘志を求めたからには、自分で手本を示すしかない。バットに加え、守備でも2回に正木の中前に落ちそうな飛球を猛ダッシュからダイビングキャッチ。故障明けの東を救った。

 「まだ1つ勝っただけ。明日も同じ気持ちでいく」と試合後も厳しい表情を崩さない。シリーズ後には侍ジャパンのメンバーとしてプレミア12出場が決定。日本一、そして世界一へ、最後の最後まで闘志を燃やし尽くす。(星野 和明)

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