期待値は「球界のスピードスター」巨人ドラ2の九産大・浦田俊輔は50メートル5秒8俊足 盗塁王「獲得したい」

巨人からドラフト2位指名を受けた九産大・浦田はプロ1年目の目標に「規定打席到達」を掲げた(カメラ・小島 和之)

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 巨人からドラフト2位で指名を受けた九産大・浦田俊輔内野手(22)が、球界を代表するスピードスターへの成長を誓った。50メートル5秒8の快足と、担当の武田スカウトが「バットコントロールは阪神・近本をほうふつ」と評するシュアな打撃を武器に走攻守がそろう遊撃手。大学通算打率は3割9分2厘、37盗塁で3度の盗塁王に輝いた即戦力候補は、福岡市内の同校で会見し「強みはスピード。積極的に次の塁を狙って盗塁を増やしていけたら。もちろん盗塁のタイトルは獲得したい」と力を込めた。

 憧れの存在にはレジェンドの名を挙げた。「坂本勇人選手のような、長年活躍できるショートストップになりたい」。来季からはチームメートとして、同じ舞台に立つことになる。「守備の面ではハンドリングであったり、スローイングであったりを聞きたい」と、プロの極意を学ぶつもりだ。

 激しいポジション争いに強い覚悟で飛び込んでいく。巨人の遊撃では門脇を筆頭に、泉口、中山らがライバル。「他球団と比べてもトップレベルの選手がたくさんいるチーム。人並みの努力では食らいつけないと思うので、今まで以上に努力や練習を積み上げていけたら」と、表情を引き締めた。

 スピードを磨き、プロで生き抜く“武器”を身につける。盗塁に必要な要素とされる3S(スタート、スピード、スライディング)のうち、自信があるのは「本能的に動く」というスタートだが、伸びしろは十分。巨人には、現役時代に“神の足”と呼ばれた鈴木2軍外野守備兼走塁コーチもいるだけに「まだまだ絶対に伸ばせる。積極的に聞いたりして、自分(の理想)を追い求めてやっていけたら」と指導を待ち望んだ。

 武田スカウトは「将来はチームのリードオフマン、球界を代表するスピードスターを期待したい」と大きな期待を隠さない。長く巨人を支えるために、浦田は堅実にプロ1年目の目標を設定した。「新人王とかもあるんですけど、1打席1打席と積み上げていくことでその目標も見えてくると思う。まずは規定打席到達を目標に頑張りたい」。プロへの扉を開いた韋駄天(いだてん)が、次の夢へ向かって走り出した。(小島 和之)

 ◆浦田 俊輔(うらた・しゅんすけ)

 ★生まれ 2002年8月30日、長崎市。22歳

 ★サイズ 171センチ、67キロ。右投左打

 ★球歴 春日原小では大野城少年野球で遊撃手としてプレー。海星中では長崎海星リトルシニアに所属。海星で2019年夏の甲子園16強。九産大では24年大学選手権8強

 ★データ 遠投117メートル。50メートル5秒8

 ★好きな言葉 「ホームラン」

 ★ニックネーム しゅん

 ★好きなタレント 西野カナ

 ★特技 バスケットボール

 ★好きなプロ野球選手 阪神・近本光司

ジャンルで探す