【ドラフト】「ヤクルトさんにはご縁を感じている」育成1位の逆輸入打者・根岸辰昇が指名に笑顔「うれしいというだけです」

ノースカロライナA&T州立大の根岸辰昇は、ヤクルトの育成1位指名に闘志をたぎらせた(提供写真)

◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日)

 ノースカロライナA&T州立大の強打者、根岸辰昇(たつのり)外野手(24)はヤクルトが育成1位で指名した。慶応高(神奈川)の3年時、「5番・中堅」として2018年夏の甲子園に出場。佐々木麟太郎内野手がスタンフォード大へ進学表明する5年前、米大学でのプレーを志し、海を渡ったバットマンだ。

 都内の和食店で家族と食事中、吉報が届いた。「うれしいというだけです。しっかり準備していきたい」と支配下入りへの新たな戦いに闘志をたぎらせた。

 「ヤクルトさんにはご縁を感じているんです」という。「高校の先輩の木沢さんもいますし、カリフォルニアの大学に居た頃、村上さんや青木さんが自主トレに来て、村上さんにはごあいさつさせていただいたこともあるんです」。憧れの存在は間もなく、チームメートになる。

 異国の地で才能を開花させた男は、ミート力に優れた中距離打者で、鉄壁の打球処理と送球の正確さで「Wizard(魔術師)」とも呼ばれた逸材だ。神宮での活躍に燕党の期待が高まる。

 ◆根岸 辰昇(ねぎし・たつのり)2000年9月20日、東京・杉並区生まれ。24歳。慶応中等部では軟式野球部。慶応高3年時にチームは春夏連続で甲子園出場も、春はベンチ外。夏から外野手のレギュラー。19年8月にオレンジコースト大へ進学。21年8月からミドルテネシー州立大でプレー。24年はノースカロライナA&T州立大で一塁手のレギュラー。外野手も兼任。憧れの打者はメッツで80年代に活躍したダリル・ストロベリー。50メートル6秒2。180センチ、100キロ。左投左打。

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