【ドラフト】三菱重工Ｗｅｓｔ・竹田祐が３度目の正直でＤｅＮＡから１位指名「まさか１位と思っていなかった」

◆２０２４年　プロ野球ドラフト会議　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ（２４日）

　三菱重工Ｗｅｓｔの竹田祐投手がＤｅＮＡから外れ１位で指名された。「まさか１位と思っていなかったのですごくビックリしました。１年間、しっかりやることをやってきたので不安はなかったです」と笑みを浮かべた。

　履正社では２年秋の神宮大会を制覇。３年センバツで準優勝に輝くなど、高校時代から名をはせてきた。明大でもリーグ戦通算１１勝を挙げたが、指名漏れ。社会人２年目だった昨季も調子を崩して指名されず、３度目の正直でようやく声がかかった。「ラストチャンスと思って１年間、後悔なく一日一日過ごしてきて、こういう素晴らしい結果になったので本当に良かったなと思います」と充実感をにじませた。

　自己最速１５３キロの伸びのある直球に、スライダー、カット、カーブ、フォークと球種も多彩。明大では森下（広島）、伊勢、入江（ともにＤｅＮＡ）らプロ入りした先輩右腕の薫陶を受けてきた。「チームの印象というのはあれなんですけど、入江さんと伊勢さんとまた野球ができるので本当にうれしいです」。１年目から即戦力の先発候補として期待がかかる。

　対戦したい打者には同学年のスラッガーを挙げた。「ヤクルトの村上選手と対戦したいです。１年目から２ケタ勝てるような投手になりたい。２回も悔しい思いをして、やっと入ったプロの世界。一生懸命頑張りたいです」。苦しんできた思いを白球にぶつける時が来た。

　◆竹田　祐（たけだ・ゆう）１９９９年７月５日、大阪・大東市生まれ。２５歳。小学２年から野球を始め、住道中では生駒ボーイズに在籍。履正社では１年秋から遊撃のレギュラー。２年秋の神宮大会優勝。３年のセンバツではエースとして３試合連続完投勝利を挙げるなど、準Ｖに貢献。明大ではリーグ戦３９試合に登板し、１１勝５敗、防御率２・５４。三菱重工Ｗｅｓｔに入社し、今夏の都市対抗ではベスト８に貢献。１８４センチ、９６キロ。右投右打。