ドジャースVSヤンキースのWSが「歴史的である理由」 大谷翔平、ジャッジら5人のMVP経験者が集結

 MLB公式サイトは23日(日本時間24日)、25日(同26日)から開幕するドジャース対ヤンキースのワールドシリーズ(WS)に関する特集記事を掲載した。記録に強いS・ラングス記者が「歴史的なWSに関する驚くべき統計と事実」と題し、今回の対決が「歴史的」である10の理由を紹介した。

 同記事によると、今回はドジャース・大谷、ベッツ、フリーマン、ヤンキース・ジャッジ、スタントンと5人のMVP経験者が集結するが、5人全員が出場すればWS最多記録となるという。左足親指の負傷で登板機会のないカーショーは含まれていないが、打者だけでもスター選手が目白押しのシリーズとなる。

 その中でも今季58発のジャッジ、54発の大谷の対決に注目が集まる。今回はその年のレギュラーシーズンで50本塁打以上の2人が対決する初のWSとなり、各リーグの本塁打王対決も1956年以来68年ぶり6度目となるという。さらにMVP経験はないが、ヤンキース・ソトの存在も忘れるわけにはいかない。wRC+(打者が創出した得点数。平均的な打者を100とした場合のパーセンテージで評価)の指標で1位のジャッジ(218)、2位の大谷(181)、3位のソト(180)と上位3人がそろう初めてのWSにもなるという。

 打球速度ではヤンキース・スタントンも負けていない。ポストシーズンを含む過去4シーズンで、110マイル(約177キロ)以上のホームランを最も多く打った3選手はジャッジ(89)、大谷(82)、スタントン(70)。この期間、その他に65本以上打った選手はおらず、115マイル(約185・1キロ)以上となると、トップは大谷(24)、スタントン(23)、ジャッジ(11)になるようだ。

 また、今季の各リーグMVPが決定的な大谷とジャッジ。MVPの発表はWS終了後となるが、1969年以降でその年のMVPがそろう12年ぶり7度目のWSになる可能性が高いという。さらにその年のMVPとWSのMVPを“ダブル受賞”となった場合、史上6人目の快挙となる。最後の達成者は1980年のマイク・シュミットフィリーズ)で、2人には44年ぶりの偉業を成し遂げるチャンスがある。

 43年ぶりの“東西名門対決”となった今年のWS。S・ラングス記者も言うように、記録の面からも目が離せなくなることは間違いなさそうだ。

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