大谷翔平「50―50」記念球がマグワイア70号超え史上最高の約6億6600万円で落札 ジャッジも称賛「彼は球界最高の選手」

MLBも大谷とジャッジのワールドシリーズになると期待(@mlbのインスタグラムより)

 25日(日本時間26日)からヤンキースとのワールドシリーズ(WS)に臨むドジャース・大谷翔平投手(30)が、「NO1」の価値を証明した。史上初の「50―50」を達成した9月19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦で放った50号ボールが22日(日本時間23日)、オークションで史上最高額の439万2000ドル(約6億6600万円)で落札された。また、ヤンキースのA・ジャッジ外野手(32)は会見で大谷を「球界最高の選手」と称賛。WSは世界一の選手を決める戦いにもなる。

 大谷の価値を示すように、みるみる数字が上がった。米ゴールディン社が開催した50号ボールのオークション。日本時間9月28日の午前1時に50万ドルで始まり、同10月23日午前11時が締め切りだったが、直前から入札の度に30分延長されていき、午後1時26分に決着した。最終日だけで150万ドル跳ね上がり、手数料込みの落札額は439万2000ドル(約6億6600万円)。これまで最高額だったM・マグワイアの70号ボールの300万5000ドルを上回り、全スポーツを通じて史上最高額のボールとなった。

 改めて人気と価値の高さを証明した大谷の次なる戦いはWSだ。43年ぶりのドジャースVSヤンキース。主役は今季54発の大谷と58発のジャッジの2人で、MLBも本塁打王、MVP候補の世紀の対決を公式SNSなどであおり続けている。オンライン会見に応じたヤ軍の主将は「打率を残し、長打力があり、スピードがある。僕の頭上を彼の本塁打が飛んでいったこともある」と大谷について語り、「彼は球界最高の選手で、野球の親善大使。そのすごさは語り切れない」と敬意を込めて称賛した。

 大谷は6月に両軍が激突した際の米中継局のインタビューで「デカいなー、と(笑い)。毎年見てますけど、見慣れないサイズ」としながら、「どういう状況でも自分の打撃を崩さないのは勉強になる」とジャッジの印象を明かしていた。互いを認め合うライバル同士。チームを引っ張る立場で、自身の結果が勝敗にも直結することも理解している。

 ドジャースはこの日、非公開で練習。大谷はヤンキース戦通算26試合で打率は2割9厘だが、9本塁打を量産している。世界一のチームとともに世界最高の選手を決める決戦で、名実ともに頂点をつかみ取る。(中村 晃大)

 ◆スポーツグッズの高額落札

 ▽ベーブ・ルースのユニホーム=2412万ドル(約35億円) ルースが外野席を指さし、ホームランを打った1932年のワールドシリーズ第3戦で着用

 ▽マイケル・ジョーダンのジャージー=1010万ドル(約13億6350万円) ジョーダン(ブルズ)が97―98シーズンのNBAファイナル第1戦で着用

 ▽ディエゴ・マラドーナのジャージー=710万ポンド(約12億9000万円) 86年W杯でマラドーナが「神の手ゴール」を決めたイングランド戦で着用

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