【広島】栗林良吏がリハビリ開始 16日に右肘手術「もう一段階レベルアップできる」来季開幕に照準

リハビリを開始した広島・栗林(カメラ・畑中 祐司)

 広島の栗林良吏投手が22日、大野練習場でリハビリを開始した。16日に群馬県内の病院で右肘関節手術を受けた。19日に退院し、まだ患部は包帯を巻いた状態。29日の抜糸を前にストレッチやバイクなど軽めのメニューをこなした。「(肘の手術は)初めてなので順調かどうかは分からないですけど、痛みもなく、不安なく過ごせています」と現状を明かした。

 手術は今季開幕前から決めていたことだという。今回受けたのは「右肘関節鏡視下骨棘(きょく)切除術」というクリーニング手術。「投げられないほどではなかったですし(骨棘は)みんな持っていると思う。それ(除去)をオフでやろうということだった」。今季は球団タイ記録の38セーブの好成績。一方で9月11日の巨人戦(マツダ)で1死も奪えずに6失点するなど、9月上旬まで0点台だった防御率は1・96で終えた。「体(肘)が痛かったら2軍に落ちていた。肘が痛いから打たれたとかではない」と“因果関係”は否定した。

 自己最多60登板は今季チーム最多だった。「チームは悔しい結果になって、自分自身も9月の登板は悔いが残るというか。1年間、戦ってきて一番やっちゃいけないところでやってしまったというのは、すごく思う。悔しさはもちろん、満足のいくシーズンではないけど、登板数を目標にしていましたし、シーズン中に手術を早めることもなかった。そういう意味では良かったのかな」と振り返った。

 来季に向けて「まずは開幕に間に合うように」と照準を合わせる。「手術したことによって痛みがなくなって、もう一段階レベルアップできると思う。しっかりリハビリして、一日でも早くベストなパフォーマンスに戻せたら」。よりパワーアップした姿を見せるため、リハビリに励んでいく。

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