【高校野球】大院大高が北稜破り29年ぶりセンバツへ前進 下條晃大が完封&8回、一柳颯馬が決勝打

北稜に勝利して、駆け出す大院大高ナイン(カメラ・義村 治子) 

◆秋季近畿地区大会▽1回戦 大院大高1―0北稜(21日・ほっともっとフィールド神戸)

 来春センバツ(2025年3月18日開幕・甲子園)出場校選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会の1回戦が行われ、大院大高(大阪3位)が北稜(京都3位)に完封勝ちした。

 打線は、相手左腕・中村勇翔(ゆうと、1年)の前に7回まで得点を奪えず。直球の最速は115キロながらも、90キロ台の変化球を織り交ぜながらの投球術に苦戦し、ホームベースが遠かった。

 両チーム無得点の8回、先頭の1番・朝田光理左翼手(こうり、2年)が左中間へ二塁打を放つと、1死二塁から3番・鶴丸(つるまる)巧磨遊撃手(1年)が四球を選んだ。その後、2死一、二塁から5番・一柳(ひとつやなぎ)颯馬二塁手(1年)が左前に先制の二塁打。息詰まる投手戦の均衡を破った。

 投げては、先発右腕・下條晃大(こうだい、2年)が5安打6奪三振で完封。粘りの投球で1点の援護を守り抜き、チームを1996年以来29年ぶり2度目の春聖地へと前進させた。

 北稜は、春夏通じて初の近畿大会出場だったが、初勝利とはならなかった。

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