メッツ・千賀滉大が崖っぷちの7回から救援登板も炎上でダメ押し点献上…大谷翔平には四球

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース―メッツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 メッツ千賀滉大投手(31)が20日(日本時間21日)、2勝3敗で迎えたリーグ優勝決定シリーズ第6戦の敵地・ドジャース戦の3点ビハインドの7回から6番手でマウンドに上がって、1回3分の2で34球を投げたが、3安打3失点とふるわず、ダメ押し点を与えた。

 4―7の7回に登板した千賀。先頭のマンシーには1ボール、2ストライクと追い込みながら右肘付近への死球で出塁を許した。続くE・ヘルナンデスは二ゴロ。1死一塁でパヘスから内角にワンバウンドのフォークで空振り三振を奪い、スミスも左直に打ち取った。

 8回は先頭のテーラーに中前安打を浴びると、続く大谷に四球。ベッツに左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び、T・ヘルナンデスにも右犠飛を許した。さらにマンシーに四球、E・ヘルナンデスに右前適時打を浴びてマウンドを降りた。

 千賀は、第1戦で先発したが、2回途中3失点でKO。シリーズの流れを呼び込めず、試合後には「悔しいし、情けない」とぼう然。30球を投げてストライクがわずか10球と制球に苦しんで、球速も最速94・5マイル(約152・1キロ)止まりだった。先発の可能性も検討された18日(同19日)の第5戦はブルペン待機したが登板はなかった。

 メジャー1年目だった昨季は、29登板で12勝7敗、防御率2・98で202奪三振をマーク。新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票で7位に入り、オールスターにも選出された。今季は右肩痛で開幕からリハビリ生活。7月26日(同27日)のブレーブス戦で今季初登板し、6回途中2失点で今季初勝利&日米通算100勝目をマークしていたが、左ふくらはぎ重度の肉離れのため緊急降板し、60日間の負傷者リスト(IL)に再び入った。

 懸命にリハビリを続けると、フィリーズとの地区シリーズ初戦の、先発投手に大抜てき。初回先頭のシュワバーにいきなり先頭打者本塁打を浴びたが、その後は抑えて2回1安打1失点と流れを作り、チームに勝利をもたらした。リーグ優勝決定シリーズでも第1戦の先発を託されるも2回途中3失点。中4日で第5戦はブルペンで待機していたが登板機会はなく、第6戦は中6日でメジャー2年目で初の救援登板となった。

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