ヤンキース、新人ウェルズのポストシーズン1号ソロで再び2点差に

◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ガーディアンズ―ヤンキース(18日、米オハイオ州クリーブランド=プログレッシブフィールド)

 ヤンキースの2勝1敗で迎えたシリーズ第4戦。ヤンキースは、ホワン・ソト外野手が、初回にポストシーズン(PS)第2号となる中堅への2ランを放って先制。その裏、ガーディアンズにラミレスの左犠飛で1点を返されたが、2回には2死から新人のオースティン・ウェルズ捕手が中堅へ、自身初のPS本塁打となる1号ソロを放ち、再び2点差とした。

 初のポストシーズンで大不振に陥っていた新人捕手が、ここ一番の試合で、本来のスイングをみせた。2―1で迎えた2回2死無走者、ウェルズがボールカウント1―0からの2球目、やや内よりの97マイル(約156キロ)の直球を中堅バックスクリーン右に叩きこんだ。この一発にヤンキースベンチは大騒ぎ。ナインは飛び上がって25歳のルーキーのポストシーズン初アーチを祝福した。

 新人ながらチームの正捕手として110試合もマスクをかぶり13本塁打、55打点をマークしたウェルズだが、10月に突入して、バットが沈黙。

 優勝決定シリーズ第2戦を終わって、PSは22打数2安打、打率8分3厘のスランプとなり、ついに第3戦は、先発を外れた。代打で途中出場も2打席連続三振だった。それでも、ジャッジ&スタントンのアベック弾も虚しく、延長戦の末に敗れたブーン監督は、流れを変えたい第4戦の先発捕手にウェルズを起用。「確かに公式戦の疲れも出ていると思う。でも、それも、シーズンの一部。彼がきっとやってくれると信じている」と、揺るがぬ信頼を口にしていた。その期待に見事に応えた一発だ。

 

ジャンルで探す