【日本ハム】水野達稀が仲間を救う殊勲打「2年間(二遊間)組んでる大悟さんのミスだったので」
◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファーストステージ 第3戦 日本ハム5―2ロッテ(14日・エスコンフィールド)
2位の日本ハムが第3戦でロッテに逆転勝ちし、2勝1敗で10年ぶりにCS第1Sを突破した。
決勝打を放ったのは9番の水野達稀内野手。同点で迎えた7回2死一、二塁から先発・種市の153キロ直球をジャストミートで右中間にはじき返し、勝ち越しの2点三塁打を放った。直前、無死一、二塁の絶好機で上川畑大悟内野手が送りバントに失敗。同期入団で二遊間を組んできた先輩の痛恨の併殺を取り返した。
―直前で味方のバントミスがあった。どんな気持ちで打席に。
「(コーチの)谷内さんもずっと『短期決戦はカバーが大事』ってことを言ってくれてたんで。2年間(コンビを)組んでる大悟さんのミスだった。田宮もしっかり四球でつないでくれたんで、絶対大悟さんのミスを取り返したろうと思って、そういう気持ちで打席に入りました」
―打った時の気分は。
「もちろん、よかったです」
―フルカウント。直球狙いか。
「フォークも一応頭に入れつつって感じですかね。でも本当に最短で出したつもりですね、バット」
―引きつけながらスイング。
「もうフォークが来たら我慢、まっすぐ来たらもうバーンみたいな」
―勝負強いイメージ。好機の場面はどんな気持ちで打席に入る。
「なんか終盤に行けば行くほど、自分でも打ってるイメージが多少あります。自分の中でどこか燃えるところがあるんじゃないかなとは思ってます」
―三塁ベースで絶叫。
「やっぱり負けたら終わりなんで、そういう意味でも気持ちは入っちゃいますね」
―鮮明に覚えているか。
「覚えてます。抜けたとこ、めちゃくちゃスローに見えて。で、ベンチ見たら皆がベンチ飛び出して喜んでくれてたんで、本当に最高のチームだなと思いました」
―一発勝負の緊張感は。
「思ったより緊張しなかったです。守りも意外としなかったです」
―打席でも同じ。
「そんなに緊張した記憶はこの3日間ないですね」
―追い上げていける雰囲気はチームにある。
「そうっすね。2点取られたんですけど。僕的には焦りとかなくて、逆転してるイメージが今年はあったんで。そういうとこでキヨ(清宮)さんがしっかり同点タイムリーを打ってくれたんで、そこからもう負ける気はしなかったです」
ー3年目の今季はキャンプ2軍スタートからCSでチームを引っ張っている。
「言ってやりたいですね、2月の自分に。頑張ったらいいことある。そんな感じです」
―球宴前のケガも乗り越えて。
「ケガ痛かったですけど、逆に1か月、今いる人より休めた。体は皆よりちょっと元気なんじゃないかなってプラスに捉えてます」
―監督から開幕前にレギュラーに指名されて、今の状況は。
「ずっとボスも期待してくれているって言葉をもらってたんで。シーズン通して2位で終われたこともそうですし、日本一を目指しているので。ここで負けるわけにはいかないと。ボスを日本一にしないといけないので、ここで負けるつもりはなかったです」
―最終Sではどんな活躍を。
「いや、もう活躍ってよりは勝てばいいんで。今日みたいにミスを誰かがカバーして、最後一点多く勝ってればいい。もう結果どうこうよりは、試合の勝ち負けだけでこだわってやりたいです」
―去年の今頃は何を。
「インフルエンザになってました」
―1年後にこの戦い。
「想像してなかったですね。本当にクビのプレッシャーもある中で今年のキャンプ迎えたんで。そういう意味では、やっぱり覚悟って人間大事だなって」
―「行くだけ」という言葉は知っていたか。
「知らないっすよ全然」
―斎藤がはやらせた、そのフレーズは。
「いいんじゃないですか。こうやって流行らせれるのは、やっぱあの人の魅力じゃないですか。そんな人はいないと思う。もう、行くだけ、行くだけ。逆に流行りそうっすね」
10/14 23:39
スポーツ報知