「1点、取るか取らないかのゲームになる」三浦監督 CS最終S巨人戦へ照準 再び下克上なるか

7回無死、代打・フォードのソロ本塁打にベンチで大喜びする三浦監督

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第2戦 阪神3―10DeNA(13日・甲子園)

 就任4年目で初のクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S)突破を決めたDeNA・三浦大輔監督(50)が、ホッと胸をなで下ろした。驚異のマシンガン打線が火を噴き、計15安打10得点と快勝。日本シリーズに進んだ17年以来7年ぶりの最終S進出を決めた。「出ているメンバー、控えのメンバー関係なく、全員が集中している。ベンチの裏にいるスタッフもみんな同じテンションで戦えているのは大きい」とほほえんだ。

 逆転して一気に突き放した。0―1の2回無死満塁、戸柱が阪神・高橋の148キロ直球を右中間の深くへ運び、走者一掃の適時二塁打で逆転。牧も適時打で続き一挙4点を奪った。7回は代打のフォードが右翼へソロ弾を運ぶと、流れを加速させ一気に6得点。猛虎の勢いを封じ込めた。3位チームが負けなしの2連勝で最終Sに進出するのは、21年の巨人以来8度目で、セ・リーグでは5度目。球団初の快挙に勢いに乗る。

 壁を乗り越えていく。16日からは今季8勝16敗1分けと大幅に負け越している巨人が待ち構える。CSでは打率6割2分5厘と絶好調の牧は敵地で打率3割3分3厘と好相性。初戦の先発が予想される戸郷との対戦打率は5割。先手必勝を目標に掲げ、ひるむことはない。「1点、取るか取らないかのゲームになる。後ろにもすごい投手が並んでいるので、先発投手を打ち崩せるのが一番。粘り強く最後までやっていきたい」と主将がG倒を強く決意した。

 敵地での連戦が続くが「球場以外でもたくさんのファンの方が応援してくれているのは心強い。ドームでもいい形でこの流れをつなげていけるように」と指揮官。王者を倒し、日本一への道を切り開く。(内藤 菜月)

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