【大学野球】甲南大の2年生・正重恒太が投打で存在感 ドラフト候補の先輩・岡本駿に刺激「自分も上目指したい」

投打で存在感を示した甲南大・正重恒太(カメラ・南部 俊太)

◆阪神大学1部秋季リーグ戦▽第5節1回戦 甲南大5―4大体大(12日・ほっともっとフィールド神戸)

 甲南大が接戦を制し、2位に浮上した。引き分けとなれば首位・天理大の8連覇が決まる一戦で、意地を見せた。

 「4番・投手」で先発した正重恒太(2年=報徳学園)が、投打で存在感を示した。

 投げては初回、いきなり1点を先取されたが2回以降は粘りの投球を披露。毎回のように走者を背負いながらも、6回までスコアボードに「0」を並べた。

 しかし、7回に1点を失うと、8回には3点目を献上。この回、なおも1死一、三塁とピンチの場面で、谷口純司監督に投手交代を告げられた。その直後に、2番手・武田桜雅(2年=大商大堺)がスクイズを決められ、正重は7回1/3で4失点となった。

 打つ方では、3打数1安打1打点の活躍。1―1で迎えた6回の第3打席では、1死二塁から中前に決勝適時打。チームはこの回3得点で、自らに白星をつけた。

 試合後、「(今秋)先発した3試合は全部、8回(途中)で降りてるので、ちょっと後悔ですね」と悔しさをあらわにした。それでも、「今日ピッチャーで規定(投球回数)に乗って、バッターでもこのままいけば(規定打席に)行ける。(投打)両方で規定を目指していたので、達成できそうで良かった」と、二刀流ならではの手応えを口にした。

 チームでは、2学年上の最速149キロ右腕・岡本駿がプロ志望届を提出。24日のドラフト会議では、同大学出身選手として初の指名が期待される。1年春から4番として試合に出場する正重は、「岡本さんに(甲南大からプロ入りへの)いい流れを作ってもらいたい」と、まずは先輩に吉報が届くことを懇願。そのうえで、「自分もそこに行ければ。野球をやってる以上は上を目指したい」と、2年後のドラフト指名に向けて意気込んだ。

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