【ソフトバンク】山川穂高が原点の地・宮崎で貫禄の2ラン CS最終ステージへ向けて順調

4回無死一塁、逆転中越え2ラン本塁打を放ちベンチ前でパフォーマンスをする山川穂高(右)(カメラ・岩田 大補)

◆みやざきフェニックス・リーグ 日本ハム―ソフトバンク(8日・アイビー)

 ソフトバンク・山川穂高内野手が“原点”の地で貫禄の一発を放った。宮崎フェニックス・リーグに志願参加。自身の初戦となった8日の日本ハム戦(アイビー)に4番・DHで先発出場し、1点を追う4回無死一塁、バックスクリーンに弾丸ライナーの逆転2ラン。ベンチ前で「どすこいポーズ」を披露した。

 西武からFA移籍1年目は全試合に4番で先発出場し、打率2割4分7厘、34本塁打、99打点。本塁打と打点の2冠が決定的。シーズンの疲労を抜きながら、ゆっくり調整していい立場だ。だが、リーグMVP最有力の主砲は「キャンプが始まった場所でもう一回やりたい」と、今年2月、初めてホークスのユニホームを着て汗を流したアイビースタジアムに強い覚悟で戻ってきた。

 西武時代は南郷キャンプで研さんを積み、フェニックス・リーグは昨年10月の復活の場でもある。昨季は女性問題で西武球団から公式戦出場停止処分を受け、同リーグで約5か月ぶりに実戦復帰。9試合で打率3割7分5厘、2本塁打、7打点と打ちまくり、打棒がさび付いていないことを証明していた。

 自身は18、19年とリーグ優勝を経験しているが、CS最終ステージでは、いずれもソフトバンクに下克上を許した。CSは17、22年の第1ステージを含めて、14試合に出場して打率3割4厘、4本塁打、6打点。個人としては悪くない数字だが、まだ日本シリーズ出場の経験はない。「シーズンより一層集中して、つなぐところはつなぐ。決めるところは決める」。今年こそ、日本一の4番打者へ。16日からのCS最終ステージに向け、心身ともに万全の準備を進める。

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