大谷翔平がダルビッシュ有の前に3打席凡退 天敵左腕に3球三振で6打席連続凡退

◆米大リーグ・地区シリーズ第2戦 ドジャース―パドレス(6日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、地区シリーズ第2戦の本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、苦手にしている2番手左腕・スコットと対戦した6点を追う8回1死一塁の4打席目は3球三振に倒れた。第1戦の4打席目から6打席連続での凡退となった。

 パドレスの先発はダルビッシュ有投手(38)。日本ハムで同じ背番号「11」を着けて、昨年3月のWBCにはともに日の丸を背負って頂点に立った。9月24日(同25日)の試合前には10分以上談笑するなど仲のいい間柄。今季の開幕戦で日米通じて初対戦するなど、今季は5打数1安打だった。ややダルビッシュに軍配が上がっていたが、ダルビッシュは前日5日(同6日)の試合前に「大谷君だけじゃなくて、他にも素晴らしい選手がいるので、全員にしっかり集中して投げたい」と話せば、大谷は試合後に「チームでしっかりとアプローチをしたいなと思います。素晴らしい投手なので、一丸となってしっかり得点できるように頑張りたいなと思います」と気合を入れていた。

 1回表にはタティスがソロを放ってパドレスが先取点。初回先頭の大谷の1打席目は、カウント2―2から外角低めのスライダーに手が出て空振り三振になった。打席に入った際には、MVPコールも巻き起こる中、大谷がヘルメットのつばを触って小さく会釈をしていた。2回にはパドレスの8番D・ペラルタが中堅右へ2ラン。2点を追う3回1死走者なしの2打席目は外角低めのスプリットを引っかけて一ゴロに倒れた。パドレスは6回にも1点を追加してリードを3点とした。6回先頭の3打席目もカーブを捉え切れず投ゴロに倒れた。

 大谷は、メジャー7年目で初のポストシーズン出場となった前日5日(同6日)の第1戦では、2打席目に同点3ランを放ち、再びリードされて迎えた3打席目の4回1死一、二塁ではバットを折りながら中前安打を放って、逆転につなげた。チームは大きな第1戦の白星をつかみ取り、5打数2安打3打点だった大谷は「シーズン中も長いシーズンを乗り切るのも難しさがあると思いますけど、短期決戦は短期決戦でやっぱり難しさがあると思う。今年(ポストシーズンは)初めての経験ですけど、本当に楽しいゲームだった。素晴らしいゲームだったなと思います」とうれしそうに振り返っていた。

ジャンルで探す