大谷翔平、ダルビッシュ有との対戦に「楽しんでいきたい」 PS初登板でKOの山本由伸を気遣う場面も

試合後、取材に応じた大谷翔平(カメラ・安藤 宏太)

◆米大リーグ・地区シリーズ ドジャース7―5パドレス(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、チームの今季ポストシーズン(PS)初戦となる地区シリーズ第1戦、本拠地・パドレス戦に「1番・DH」で先発出場。3ランを含む5打数2安打3打点の大活躍で逆転勝利に貢献した。ドジャースは22年から続いていたPSでの連敗を「6」で止めた。

 初回。PS初登板で第1戦先発の大役を任された山本由伸投手(26)が4番・マチャドに2ランを浴びるなどいきなり3失点した。それでも、3点を追う2回2死一、二塁だった。大谷が右翼席へ一時同点の3ラン。今季14勝のシースの4球目、高めの直球を振り抜くと、打球角度25度、打球速度111・8マイル(約179・9キロ)というライナー性の当たりで右翼席に着弾した。PS初出場初本塁打は日本人選手初の快挙で、ホームラン自体が12年のイチロー(ヤンキース)以来日本人選手12年ぶりのことだった。

 直後の3回には山本がボガーツに左翼線へ2点二塁打を浴び、再び勝ち越されたが、ド軍は2点を追う4回。1死一、二塁から大谷がバットを折りながらも中前打でつなぐと、暴投で1点差。その後2死満塁で4番のT・ヘルナンデスがセンターへ逆転の2点適時打を放った。

 21年の地区シリーズではパドレスに先勝した後、3連敗。昨季の同シリーズはDバックスに初戦から3連敗と同地区のライバル相手に苦渋をなめてきた近年のドジャースだが、大谷らが加入した24年はひと味違う―。コロナ禍だった20年以来、フルシーズンでは1988年以来となるワールドシリーズ制覇に向け、まず第一歩を踏み出した。6日(同7日)の第2戦ではダルビッシュ有投手(38)と対戦する。レギュラーシーズンでは5打数1安打と抑えられた大谷だが「自分のいい打席を送りたいなと思うので、それがいい結果に結びつくんじゃないかなとは思うので。楽しんでいきたいなと思います」とダルビッシュとの対戦を心待ちにした。

 一方で「本当に初戦って固くなると思ので、その中で由伸も悔しいと思いますけど、また切り替えて頑張ると思いますし。こういう初戦を素晴らしいチーム相手に取れたというのが本当に大きいんじゃないかなと思います」と3回5安打5失点の山本を気遣う場面も見られた。

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