ロッテの高卒新人捕手 1軍初昇格初スタメン初打席初球でプロ初安打「打った瞬間の歓声がすごかった」

1回、寺地が左越えにプロ初安打となる二塁打を放つ(カメラ・越川 亘)

◆パ・リーグ ロッテ0―3日本ハム(3日・ZOZOマリン)

 ロッテの高卒新人捕手・寺地が、12日からCS第1ステージで戦う日本ハムとの前哨戦で鮮烈デビューを飾った。1軍初昇格即「1番・DH」で出場。右腕・達の内角高めカットボールを振り抜き、左翼フェンス直撃の二塁打とした。今季の本拠地最終戦でプロ初打席の初球をプロ初安打。明徳義塾高出身のドラフト5位は「もう何も聞こえないぐらい緊張してて、打った瞬間の歓声がすごかった」と感激した。

 今季は2軍で104試合に出場し、打率.290、2本塁打、39打点をマーク。ソフトンバンクの近藤健介や、元巨人・高橋由伸ら広角に打つスラッガーに憧れている。2日には明徳義塾高の恩師・馬淵史郎監督(68)に電話報告したといい、「『俺は上がるのがわかっていたぞ』と言われた。なかなか電話するタイミングがなくて『いつ来るんや』と叱られた」と笑顔。19歳の有望株が、プロの世界で確かな一歩を踏み出した。(竹内 夏紀)

ジャンルで探す