大谷翔平、リーグ87年ぶり3冠王は逃すも… 手にした115年ぶり&69年ぶりの快挙とは

◆米大リーグ ロッキーズ1―2ドジャース(29日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。今季レギュラーシーズン最終戦は4打数1安打1盗塁で、史上初を更新し続けた数字を最終的に「54―59」まで伸ばした。

 本塁打、打点の2冠は決定的な状況で、打率も最終戦で1位のアラエス(パドレス)を逆転する可能性があったが、昨季まで2年連続首位打者のライバルはこの日3打数1安打で3割1分4厘で終了。大谷は3割1分にとどまり、ナ・リーグでは87年ぶりの3冠王とはならなかった。

 しかし、昨年9月の右肘手術で投手を封印し、打者専念の“一刀流”となった今季。史上6人目で最速となる「40―40」、メジャー史上初の「50―50」など数多くの歴史を築いた。159試合でリーグ2位の打率3割1分、同1位の54本塁打、同1位の130打点、同2位の59盗塁。日本人選手初の打率3割、30本、30盗塁のトリプルスリーも成し遂げた。今後は渡米7年目で自身初のポストシーズンが控えており、10月5日(同6日)に本拠地で地区シリーズ初戦に臨む。

 なお、54本塁打、59盗塁はともにメジャー全体で2位だった。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、本塁打、盗塁がともに同2位だったのは1909年のT・カッブ以来115年ぶり史上3人目の快挙となった。また、後半戦25本塁打、36盗塁はメジャー全体トップの数字。同記者によると、1933年に第1回オールスター戦が開催されて以降では、1955年のW・メイズ(ジャイアンツ)以来69年ぶり史上2人目のこととなりそうだ。

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