【高校野球】富山・高岡第一が北信越大会へ…猛暑に負けず夏場に体重アップ

試合後にハイタッチを交わした高岡第一のエース高原(左)と猪谷主将

◆秋季高校野球富山県大会 ▽3位決定戦 高岡第一7-1砺波(29日・富山市民)

 秋季富山県大会の3位決定戦が行われ、シード校の高岡第一が7-1で砺波を下し、北信越大会(石川・10月12日開幕)出場を決めた。エース右腕、高原陽彩(ひいろ、2年)が9回まで4安打、1失点で完投すれば、キャプテンの4番、猪谷修斗一塁手(2年)が2安打、2打点と大活躍。村本忠秀監督は「夏とは選手がほとんど入れ替わり、練習試合でも勝てていなかった。よくぞ、ここまで勝ってくれました」とホッとした表情を見せた。

 夏の富山大会では準決勝で敗退し、新チームになってからは、基本に戻って基礎練習を徹底。さらに体を大きくするため、1リットルのタッパー容器にご飯を詰めて食事量をアップ。エースの高原は「体が細い選手が多いので、みんなで話し合って決めた。食欲はないけど、汁物を多くして食べました」と苦労もあったが、171センチ、71キロから体重は73キロに増加。猛暑の中、夏バテすることもなく、筋肉量も増やした。

 北信越大会には、富山県の第3代表として出場する。「1位のチームと対戦すれば、自分たちの成長がわかる。楽しみです」と猪谷主将が闘志を燃やせば、「弱いからこそ、背負うものなく、思い切っていける」と村本監督。強豪校との真剣勝負で、さらなる成長を目指す。(中田 康博)

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