山崎伊織「不調時にアドバイス」井上温大「全部お世話になっている」投手2人が目標とする大先輩の存在感

4年ぶりのリーグ優勝を果たし、戸郷翔征と抱き合って喜ぶ菅野智之(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 広島1―8巨人(28日・マツダスタジアム)

 僕たちも目指すレジェン道―。巨人のリーグ制覇に貢献した山崎伊織投手(25)、井上温大投手(23)が、共闘した憧れの大先輩への思いを明かした。山崎伊と井上は菅野を理想に掲げ、身近で感じたレジェンドの存在感を告白。いつか同じように巨人を支える選手になることを誓った。

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 菅野さんは特に今年、投手陣をすごい引っ張ってくれました。ウォーミングアップから先頭に立ってやってくださいます。僕にとって菅野さんは「どうしたらプロで成功できるか」を教えてくれているような人ですね。

 僕が投げた試合の後は必ず話しかけてくれます。前半は勝ち星も増えて、防御率も低くて安定していたけど、落ちてきたな、という時に、かけてもらった言葉を大切にしています。「もう一度、一から試合の入り方や準備の仕方(を見つめ直せば)、すぐよくなる可能性は低いけど、それをきちんと続けていくことで変わってくると思うから」って。状態がよくない時に、アドバイスをしてくれることが多く、感謝しています。

 チームやコーチは自分の調整を優先させてくれることが多いけど、菅野さんはそれがダメだと思ったらしっかり言ってくれるんです。僕にとっては東海大の大先輩でもあります。近くで菅野さんを見ていると、長く第一線で結果を出し続ける人の大事なところは分かるんです。自分も少しでも追いつけるように頑張ります!(山崎 伊織)

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 ゆくゆくは菅野さんみたいな存在になりたいなと思います。全部が全部、そうなれるわけではないけど、勝っている時も負けている時もチーム内に伝染しないように同じ振る舞いなので、すごいです。

 成績も、菅野さんが勝つことで引っ張られるように先発が勝てるようになる。僕が打たれた試合も全部見てくださって、アドバイスをしてくれたり、ご飯に連れて行ってくれたり、全部お世話になっている存在です。

 配球の話が多く「なんであの球を選択したの?」と聞かれた時に、前まで答えは「ストライクが入るようにその球種を選びました」などでした。でも最近は「打者がこうで、次の打者がこうで何アウトだからこう投げました」と答えられるようになり、「そういうふうに考えられるようになったのは、1個ステップアップしてるよ」と言ってくれました。

 すれ違う時も、いつもひと声掛けてくれるので、自分からも聞きに行きやすい。そういう雰囲気をつくってくれることにも感謝でいっぱいです!(井上 温大)

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