福本豊氏、阪神ナインは独走Vした昨年以上のしびれる経験「残り4試合も短期決戦につなげてほしい」

延長12回1死、代打・野間峻祥の一ゴロを大山悠輔が悪送球。1死二塁となる(カメラ・渡辺 了文)

◆JERAセ・リーグ 広島3×ー2阪神=延長12回=(27日・マツダスタジアム)

 延長12回は大山の悪送球がサヨナラ負けにつながった。9回の攻撃も無死一、三塁から無得点に終わった。敗因を挙げればキリがないが、し烈な優勝争いのなか、締まったゲームだったことも事実だ。

 特に9回、一塁走者の佐藤輝が広島・栗林の悪送球で三塁を陥れた走塁は見事だった。延長11回無死一塁では、岡田監督が島田の打席でエンドランを仕掛け、併殺を防いだ采配にも驚いた。選手もベンチも、高い集中力を保って野球ができている。

 リーグ連覇は厳しくなったが、独走した昨年以上に、ナインはしびれる毎日を送っているはずだ。場慣れというか、これだけの緊張感を味わっていけば、経験値は上がる。残り4試合も同じ気持ちで戦い、短期決戦につなげてほしい。(スポーツ報知評論家)

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