【西武】今季限りで引退の増田達至が引退会見「家族の支えがあったからここまでやってこられた」

引退会見に臨んだ西武・増田達至投手

 今季限りでの引退を表明している西武・増田達至投手が27日、ベルーナドームで会見に臨んだ。

 ユニホーム姿で登壇した増田は「今シーズン限りで現役を引退します」と報告。194セーブを挙げてきた守護神だったが、今季は調子が上がらず12試合登板で2敗3ホールド。「今年にかける思いでキャンプからやってきましたが、結果が思うようについてこなかったので8月には決断しました」と引退に至った経緯を説明。真っ先に家族に報告したといい「奥さんにはお疲れさまと言ってもらいました。子どもたちにもう少しプレーする姿を見せたかった。家族の支えがあったからここまでやってこられました」としみじみと話した。

 現役生活を振り返り「12年間現役を続けられるとは思っていませんでしたし、家族、チームメートに支えてもらい、ファンの皆さんの声援がパワーになりました。充実して引退できると思います」と言い切った。

 投手陣最年長として投手陣を引っ張ってきた右腕は、たとえ救援に失敗しても丁寧にキャッチボールを繰り返し、ダッシュでも常に全力。その背中で後輩たちに生き様を示してきた。「後輩たちには、1日1日悔いのないよう過ごしてほしいと思います。この3か月、ファームで戦ってきた若い選手には上の舞台で活躍してほしいと思っています。どんどん投げていって、自分の感覚であったりフォームが体に身につけていけるようにしてほしい。打たれた時に自分の技術不足を痛感したので、練習量で自分で補っていこうと悔いのないように練習だけはしっかりやっていました」と自らの体験をまじえて若手へエールを送った。

 引退試合となる28日のロッテ戦(ベルーナドーム)へ向けて「全力で腕を振りたい」と意気込んだ。

 ◆増田 達至(ますだ・たつし)1988年4月23日、兵庫県生まれ。36歳。柳学園(現蒼開高)から福井工大、NTT西日本に進み、2012年のドラフト1位で西武に入団。1年目からセットアッパー、抑えとして投手陣を支え、15年に最優秀中継ぎ投手賞を獲得。18年、19年のリーグ優勝に貢献。20年オフに国内FA権を行使し、年俸変動制の4年契約を結んでいた。今季成績は12試合2敗3ホールド。通算成績は559試合登板31勝40敗194セーブ、109ホールド、防御率3・03。180センチ、88キロ。右投右打。背番号14。今季年俸は2億4000万円。

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