大谷翔平、地区優勝&シャンパンファイトなるか 勝てばVの大一番「1番DH」スタメン

◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日午前11時10分開始予定)、本拠地・パドレス戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。地区優勝へのマジックは「2」。3ゲーム差の2位パドレスとの直接対決のため、この試合で勝てば、ドジャースが3年連続の地区優勝が決まる。大谷はここまで「53本塁打&56盗塁」で打率3割3厘、125打点。残り4試合でどこまで成績を残せるかにも注目だ。

 いよいよ大一番を迎える。パドレスとの首位攻防3連戦の初戦は、2点を追う9回無死一、二塁で大谷もネクストバッターズサークルに控える中で、トリプルプレーというまさかの形でゲームセット。パドレスは2年ぶりのプレーオフ進出を決めて、ダルビッシュと松井はシャンパンファイトに参加した。前日25日(同26日)の第2戦では、同点の6回に大谷が勝ち越しの中前適時打を放って雄たけびを上げ、ドジャースはそのまま逃げ切ってマジック「2」を再点灯させた。

 パドレスの先発は、ジョー・マスグローブ投手(31)。21年から3年連続で2ケタ勝利を挙げているが、今季は故障による離脱もあって18登板で6勝5敗、防御率3・95にとどまっている。大谷はこれまで8打数1安打の打率1割2分5厘で本塁打なし。今季は開幕2戦目の3月21日に韓国で対戦し、右前安打と右犠飛だった。

 6打数6安打、3本塁打、10打点、2盗塁と圧巻の活躍を見せた19日(同20日)以降の6試合では、24打数17安打の打率7割8厘で、5本塁打、15打点、7盗塁とノリに乗っている。大谷も「単純にやっぱ調子がいいなと思います」と自己分析しながら「最後の最後まで、そういう(優勝を争う)試合ができることにまず感謝したい。ここまで健康を保って、今日もしっかり全部出れたことに、まず今日はそれが1番じゃないかなと思う」と優勝を争っている終盤の手に汗握る戦いをかみしめている。

 ここまで「53本塁打&56盗塁」。盗塁を決めれば57盗塁となり、01年イチロー(マリナーズ)の日本人歴代最多記録を更新し、2試合本塁打は出ていないが、2本塁打を放てば前人未到「55―55」に到達する。さらにここまで打率は3割3厘。3割をキープしてシーズンを終えれば、トリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も手にすることになる。

 ここまで大谷は158試合中、チーム最多の155試合に出場。617打数187安打(リーグ2位)で打率3割3厘(同3位)、53本塁打(同1位)、125打点(同1位)、56盗塁(同2位)、OPS1・028(同1位)、130得点(同1位)をマークして、本塁打王と打点王の2冠は確定的で、DH専任では初となるMVP候補筆頭に名前が挙がっている。

 勝てば大谷にとって、メジャー7年目で初の地区優勝。勝ち越し打を放ってヒーローだった前日の試合後には「そのためにここまで頑張ってきましたし、それをホームのゲームで明日できれば、それは特別じゃないかなと思います」と意気込んでいた。この試合を含めて残り4試合。あす27日(同28日)からは、敵地でロッキーズ3連戦が組まれている。

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