【大学野球】中大の左腕・今村拓哉がTJ手術乗り越え念願のリーグ戦初勝利 「忍耐力がついた」

初勝利を挙げ1のポーズを決める中大・今村拓哉投手(カメラ・大中 彩未)

◆東都大学野球秋季リーグ戦第2週第2日▽中大7―2東農大(26日・神宮)

 中大が東農大に2連勝し、今季初の勝ち点1を手にした。

 2年夏に受けたトミー・ジョン手術を乗り越え今春にリーグ戦デビューを果たした左腕・今村拓哉(4年=関東第一)が2番手で登板し、4回0/3を1失点(自責1)に抑えて念願のリーグ戦初勝利。今春リーグでは8試合に登板し、0勝0敗、20回1/3を投げ防御率0・89の内容。「どんなことがあっても諦めない忍耐力がついたことが4年間で1番の成長」とこの日も堂々の投球。記念球は「後輩が審判に返しちゃったと言うので」と手元には戻らなかったが、3番手で登板し1回0/3を2安打1失点で降板した前日(25日)第1戦の借りを返した。

 打線は初回に1点を先制されるも、0―1で迎えた5回に打線が爆発。連打で1死一、二塁のチャンスを作ると、一ゴロを相手一塁手が悪送球する間に二塁走者がかえり同点。その後2死二、三塁となるも1番・佐藤壱聖内野手(2年=東日本国際大昌平)が左越え2点適時二塁打を放ち逆転に成功した。

 清水達也監督(60)は今村の初勝利こそ「ごめん、知らなかった」と笑ったが、「重苦しい雰囲気を彼が断ち切ってくれた」と活躍を褒めたたえていた。

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