大谷翔平、首位攻防直接対決で打球速度188キロのフェン直勝ち越し適時二塁打 「MVP!」の大合唱…敵地なら本塁打

◆米大リーグ ドジャース―パドレス(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、同点の2死一、二塁のチャンスで迎えた3打席目に勝ち越しの右翼フェンス直撃適時二塁打を放った。打球速度116・8マイル(約188・0キロ)という火の出るような鋭い打球でリードを奪った。大谷が二塁に到達すると、本拠地のファンからは「MVP!」の大合唱が起こった。データサイト「Baseball Savant」によると、パドレスの本拠地・ペトコパークなど30球団の本拠地のうち14球場であれば本塁打という当たりだった。

 パドレスの先発は、ダイアン・シース投手(28)。今年3月の開幕直前に加入した右腕で、7月にノーヒットノーランを達成するなど、試合前の時点でチーム最多の14勝(11敗)で防御率3・42と先発ローテの中心になっている。直近2登板でも6回、8回1/3を投げていずれも無失点と好調。大谷は21、23年に1本ずつの本塁打を放つなど、これまで13打数3安打で打率は2割3分1厘。今年7月に対戦した際には、二ゴロ2つと四球の3打席無安打だった。

 両軍無得点、初回先頭の1打席目は四球で出塁。一度もバットを振ることなく、4球連続でボールを見極めた。01年イチロー(マリナーズ)の日本人最多に並ぶ56個目の盗塁に注目が集まったが、1死一塁でフリーマンの打席で暴投を見逃さず二進。2死二塁で、T・ヘルナンデスの中前適時打で先取点となるホームを踏んだ。1点を追う3回先頭の2打席目は見逃し三振。3球目の内角球には本拠地のファンから大ブーイングが起こった。

 地区優勝を争うパドレスとの首位攻防3連戦の2戦目。前日24日(同25日)の初戦はドジャースが初回に先取点を奪ったが逆転負けを喫した。9回には2点を追って無死一、二塁というチャンスを作って、ネクストバッターズサークルには大谷も控えていたが、まさかの三ゴロでのトリプルプレーでゲームセット。パドレスは2年ぶりのプレーオフ進出が決まり、試合後にはシャンパンファイトを行い、ダルビッシュ、松井らは美酒に酔いしれ、ゲーム差は「2」に縮まった。

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