ドジャース地区優勝王手なるか、負ければ最終カード持ち越し 大谷翔平「1番DH」、残り5戦で「53―55」

大谷翔平

◆米大リーグ ドジャース―パドレス(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日午前11時10分開始予定)、本拠地・パドレス戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。ここまで「53本塁打&55盗塁」で打率3割1厘、123打点。残り5試合でどこまで成績を残せるかに注目だ。チームはこの日勝つと、3年連続の地区優勝へのマジック「2」が点灯し、連勝すれば26日(同27日)にも決まる。

 負けられない一戦だ。地区優勝を争うパドレスとの首位攻防3連戦の2戦目。前日24日(同25日)の初戦はドジャースが初回に先取点を奪ったが逆転負け。9回には2点を追って無死一、二塁というチャンスを作って、ネクストバッターズサークルには大谷も控えていたが、まさかの三ゴロでのトリプルプレーでゲームセットとなった。パドレスは2年ぶりのプレーオフ進出が決まり、試合後にはシャンパンファイト。ゲーム差は「2」に縮まった。

 パドレスの先発は、ダイアン・シース投手(28)。今年3月の開幕直前に加入した右腕で、7月にノーヒットノーランを達成するなど、ここまでチーム最多の14勝(11敗)で防御率3・42と先発ローテの中心になっている。直近2登板でも6回、8回1/3を投げていずれも無失点と好調。大谷は21、23年に1本ずつの本塁打を放つなど、これまで13打数3安打で打率は2割3分1厘。今年7月に対戦した際には、二ゴロ2つと四球の3打席無安打だった。

 19~22日(同20~23日)の4試合では、18打数14安打の打率7割7分8厘で、5本塁打、13打点、6盗塁と圧巻の成績を残して、今季3度目で通算10度目となる週間MVP(16~22日)受賞。1日の休養日を挟んで迎えた前日24日(同25日)は初回先頭の1打席目に右翼へエンタイトル二塁打を放って先取点のホームを踏んだが、その後は快音が響かず3打数1安打で、「53本塁打&55盗塁」を更新することは出来なかった。

 盗塁を決めれば56盗塁となり、01年イチロー(マリナーズ)の日本人歴代最多記録に並び、2本塁打を放てば前人未到「55―55」に到達する。さらにここまで打率は3割1厘。3割をキープしてシーズンを終えれば、トリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も手にすることになる。

 ここまで大谷は157試合中、チーム最多の154試合に出場。614打数185安打(リーグ2位)で打率3割1厘(同3位)、53本塁打(同1位)、123打点(同1位)、55盗塁(同2位)、OPS1・024(同1位)、129得点(同1位)をマークして、本塁打王と打点王の2冠は確定的で、DH専任では初となるMVP候補筆頭に名前が挙がっている。

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