パドレスが2年ぶりポストシーズン進出 ダルビッシュ有の一問一答「目標は地区優勝」「ネクストに大谷君…」

◆米大リーグ ドジャース2―4パドレス(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区2位のパドレスが首位のドジャースとの直接対決3連戦の初戦を制し、2ゲーム差に縮めた。対ド軍は4連勝となり、残り5試合での大逆転優勝に望みをつなぐとともに、まずは2年ぶり8度目のポストシーズン進出を決めた。

 試合後はクラブハウスで歓喜のシャンパンファイトが行われ、ダルビッシュ有投手(38)、メジャー1年目の松井裕樹投手(28)が笑顔で輪に加わった。

 試合は初回無死二塁から遊撃・ボガーツの失策で1点を先制されたが、2回にクロネンワースが逆転の17号2ラン。4回にはボガーツ、クロネンワースの連続適時打で2点を加えた。投げては先発のキングが5回3安打1失点と好投。6回以降は盤石のリリーフ陣が大谷翔平投手(30)がけん引するドジャース打線を封じた。3点リードの9回は元阪神の守護神・スアレスが1点を失い、なおも無死一、二塁のピンチを招いたが、大谷の前を打つ9番・ロハスを三ゴロに仕留めて三重殺で終わった。ダルビッシュもベンチからガッツポーズしてグラウンドに飛び出した。

 この日からはナ・リーグ西地区首位のド軍と3ゲーム差で2位のパ軍の直接対決。ドジャースは3連戦で2勝すれば3年連続の地区優勝が決まる状況で、この日勝利すればマジック2が再点灯していたが、最短優勝は26日(同27日)に伸びた。パドレスは3連勝すると逆にマジック3が点灯する。この日の勝利で後半戦は41勝17敗の貯金24。MLB最高の快進撃が止まらず、ドジャースを猛追している。

 ダルビッシュは今季15試合で6勝3敗、防御率3・18。家族に関する個人的な事情で制限リストに移行したこともあったが、日米通算200勝、日本人選手初のメジャー通算2000奪三振を達成した節目のシーズンに花を添えた。試合後のコメントは以下の通り。

 ―何度味わってもいい瞬間。

 「何かちょっと複雑な気持ちというか、まだドジャースを追いかけてる段階なので。自分たちの目標はやっぱりディビジョンの優勝なので。ひとまずうれしいですけど、明日にまだ集中が向いてるというかそういう感じですね」

 ―三重殺で終わった。

 「ネクストに大谷君もいましたし、最近の大谷君の調子を考えてもちょっと怖いなというところだったので。トリプルプレーが本当にベストな終わり方だったので」

 ―チームは負けられない戦いが続く。

 「もちろんそれはどの試合でもそうですけど、ここからより一人一人集中して、一つ一つのプレーをしっかりやっていかないといけないと思います」

 ―ドジャース戦で投げたかった。

 「次ドジャースに投げるとしたらプレーオフの試合だとは思うので。そこで投げるのを楽しみにしておきたいなと思います」

 ―現時点で今季を振り返って。

 「選手だけじゃなくて球団全体が、ファンの方々もそうですし。それが実を結んだということなので良かったと思います。球団としてもファンの方もまずはポストシーズンが一番最初の目標なので、それを達成できたというのはすごくうれしいですね。自分はいろいろありましたけど、こうやってまたこうやって現場に帰ってきて、また野球ができるということで喜びは感じてます」

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